「ジョブホッパーとは何だろう。最近よく耳にするんだけど、転職を繰り返す人としか感じていない。どういう特長があってメリットやデメリットもあるのかを教えて欲しい。」
という疑問にお答えします。
パラレルキャリアのRyotaです。34歳までに5回転職したことがあり、『悪い方のジョブホッパー』だったなと感じています。その経験からお話します。
当記事の内容はこちら
- ジョブホッパーとは
- ジョブホッパーのメリットとリスクについて
- よいジョブホッパーと悪いジョブホッパーの違い『体験談』
- ジョブホッパーで成功できる人とできない人の違い
シンプルに『転職を繰り返す人』のことですが、転職の度に『有利になる人』と『不利になる人』に分かれます。私の体験談やジョブホッパーの成功例も交えつつ解説しますので、あなたの仕事人生にお役立てください。
1.ジョブホッパーとは
仕事をどんどん変える人のことです。
ポジティブに考えれば『キャリアアップ』、ネガティブ考えれば『長続きしない』になります。前者をジョブホッパーではなくて『キャリアビルダー』と呼ぶこともあります。
転職回数が4回以上、または2~3年周期で転職をする人
世間的には以下の転職についてジョブホッパーと言っています。
- 転職回数が4回以上
- 2~3年周期で転職をする
あくまで『会社員』でのくくりです。当記事を書いている現在で、会社員→フリーランス→会社員のようなケースをジョブホッパーと呼ぶことはありません。
複数の働き方を平行するパラレルキャリアの中にもジョブホッパーが多いです。どれかのキャリアが無くなれば、別のキャリア中心の生活に切り替えるため『仕事を切り替えた』と判断されやすいためです。
ジョブホッパーの有名人について『成功例』
転職アンテナを運営しているmotoさんがジョブホッパーの成功例として有名です。
現在32歳、5社目のジョブホッパーです。サラリーマンでの現年収は1,250万、副業では年収4,000万を稼いでます(2019年7月現在)。
引用 転職アンテナ
年収240万円の地方のホームセンターから転職を開始。5社目で年収1,000万のベンチャー企業に入社しています。
副業でも成功していることから、自分で考えて行動に移せるセルフスターター型であることも分かります。ジョブホッパーで成功するポイントは『市場価値を高めること』と仰っています。
-
セルフスターターとは『今、仕事で求められる人材を解説』
続きを見る
ジョブホッパーとキャリアビルダーの違い
ジョブホッパーが『転職を繰り返して定着しない人』をイメージする言葉なのに対して、キャリアビルダーは『転職して待遇を上げていく人』をイメージする言葉になっています。
将来的には使い分けされる可能性がありますね。
2.ジョブホッパーのメリットとリスクについて
若くして高年収を狙いやすいものの、1度の失敗で『職歴に傷』がついて全てが台無しになる恐れがあります。
また、仕事の数が限られている地方だとジョブホッパーのメリットが受けにくいですね。環境やあなたのスキルも影響します。
メリット:スキルの掛け合わせで年収を上げやすい
色んな仕事を経験できるため、複数のスキルを持つことができます。そのスキルを『今までそのスキルを持っていなかった会社』で使えます。
- 工場 → ポップ作成・商品や工場写真撮影
- 営業 → 営業に使える動画作成・LP、メディア作成
- 小売店 → フォークリフト免許
上記のとおりですね。
私はブライダルカメラマンから製薬工場に転職した経験があります。製造部でしたが企画部の『自社サイトに掲載する製品写真の撮影』などを任せてもらえました。
自分だけの仕事が作れると評価が上がります。そしたら年収も増えますよね。ボーナスの上がり幅が全社員で1番になりました。(専務から教えて頂きました。)
リスク:転職回数が増えるので転職が難しくなる可能性がある
日本では『転職を短期間で繰り返す人は問題がある』と判断されやすいです。それを覆せないと転職ができなくなります。
- ビジネス系のSNSを使って事前に交流を得る
- 個人でコネを作る(直接、連絡をするなど)
- 自分を入社させることで、企業にどういうメリットがあるのかをプレゼンする
特に閉鎖的な会社には注意が必要です。
中途採用者がアドバイスすることに圧力をかける人っているじゃないですか。年功序列のある古い体制の会社に入ると単なる『転職』で終わってしまいます。
特に地方は会社の考えが古いです。効率を忘れて精神論を押し付ける会社が多いですからね。
次にジョブホッパーに向いている人、必要な考え方などをお話していきます。
3.よいジョブホッパーと悪いジョブホッパーの違い『体験談』
以下の3つです。
- 将来のことを考えているかどうか
- 年収アップについて意図があるか
- 2~3年の間に結果を出しているか
理想の働き方のために転職を利用できているかがポイント。何となく今より環境のいい会社を探し続けているだけだと『キャリアの構築』になりません。
違い① 将来のことを考えているかどうか
例えば30歳までに様々なスキルを獲得。30歳以後で独立を考えているのなら、それはそれで素晴らしいことです。
5年・10年後のことを想像。理想の自分になるために会社を『利用する』のなら、転職を繰り返す理由がありますよね。
- 25歳でワンランク上の仕事できる会社に転職
- 28歳で人脈が広がる会社に転職
- 30歳で独立
上記の考えで転職するのなら『よいジョブホッパー』です。
違い② 年収アップについて意図があるか
転職の度に年収が下がっているのは問題です。もちろん、ストレスや残業時間を減らす目的なら構いません。年収を増やしたいのに年収が下がっているのなら『ジョブホッパーとして失敗』ですよね。
どこに転職すれば年収が上がるのか。あなたを雇うメリットがある会社はどこか。そういう意図を持って転職を繰り返しましょう。
違い③ 2~3年の間に結果を出しているか
今の会社で満足な結果が出せていない。スキルアップができていないのに、別の会社で役に立つって難しいですよね。
ジョブホッパーは短期間で転職をしていきます。その期間内に結果を出せないと将来設計がズレちゃいますよね。同業界に10年勤めてしまったら他業界に進むのって難しいです。
私はブライダルカメラマンの仕事がブラックでした。会社に1日14時間ほどいたので、短期間でスキルアップ。他社でもスキルを役立てることができました。
4.ジョブホッパーで成功できる人とできない人の違い
以下の3つです。
- ストレス耐性が高いかどうか
- コミュニケーション力が高く・コストが低いか
- 数年先のことを考えているか
数年ごとに新しい人と仕事をすることになります。人間関係がリセットされるってつらいですよね。のんびり暮らしたい、ストレスなく生活したい人にジョブホッパーは不向きです。
① ストレス耐性が高いかどうか
新しい環境に身を置くと疲れます。
- 会社を辞める時に心身共に疲労する(情がわく)
- 会社に入った後に慣れるまでが大変
- 新しい人間関係の構築に悩む
あなたを歓迎してくれる人もいれば、潰そうとする人もいますよね。組織って新しい人に対して厳しいので。
優しすぎる人もジョブホッパーには向いてません。会社を辞める時に疲れてしまうからです。消耗して次の会社に全身全霊打ち込めません。
② コミュニケーション力が高く・コストが低いか
新しい同僚や上司と気持ちよく仕事をしなければなりませんよね。
あなたが積極的にコミュニケーションを取ることはもちろん、他の人からも話をしてもらいやすいことも大切です。いつも難しい顔をしていたら孤立しちゃいますからね。
コミュニケーションコストの低い人の方がジョブホッパーに向いています。
-
コミュニケーションコストを下げて社内に居場所を作る5つの方法
続きを見る
③ 数年先のことを考えているか
例えば現在の会社が数年後に伸びるようなら、無理に転職をする必要もありません。転職を繰り返す『目的』が必要ですよね。
既にお話したとおり2~3年で結果を出すことも必要。結果を出すために何をすべきか、何を学ぶべきかも考えないといけません。
3年で『役職を貰う』と決めたら、役職を貰うための行動を1から考えてリスト化。1つずつ潰していくとかそういう発想力が必要。数年先のことを考える人がジョブホッパーとして成功します。
まとめ:ジョブホッパーは簡単なものではありません
ジョブホッパーって格好いい響きですよね。上手に転職して年収アップしたくなるのは分かりますが、リスクは高めです。簡単なものじゃありません。
1つの職場でコツコツ出世するのもそれはそれで素敵なこと。ジョブホッパーはあくまで手段の1つです。
ネガティブなジョブホッパーになって身動きが取れない状況だけは避けましょう。
以上、「ジョブホッパーとは | 年収の推移やメリット・リスク・特徴を解説」という記事でした。