「つらい、働きにくい工場ってどういう工場なんだろう。特にスキルもないし工場で長く勤めたいと思ってるけど…。やめた方がいい工場の特徴を教えて。」
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めばつらい、働きにくい工場の特徴がわかります。
パラレルキャリアのRyotaです。大手と地元の小さな工場の2つで工場勤務経験があります。また、働きやすい工場が徐々にブラック化する流れも見てきました。
当記事の内容はこちら
- つらい、働きにくい工場の特徴/7項目で簡単チェック
- 働きやすい工場に長く勤めるための方法
例えばシフト制勤務。人手不足だと1日単位でシフトチェンジがあります。生活リズムがおかしくなるのでつらさを感じますよね…。
人員が確保されていて、交代制でも『決まった感覚でシフトチェンジ』ならそれほどつらくありません。このような働きやすい工場に勤めるコツもお話します。
どうぞご覧ください。
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1.つらい、働きにくい工場の特徴/7項目で簡単チェック
以下の7つです。
- 二交代・三交代制がある
- 人員不足
- 防虫対策が不十分
- 5Sが徹底されていない
- マニュアル化されていない
- 仕事量が不平等
- 他部署との対立がある
※詳細記事がある項目はリンクでつなげてあります。
工場は『労働力』『労働環境』『管理』の3つで働きやすさが決まります。どれかが欠けても働きにくい工場になりますね。
実際に私が経験して「これはつらい。」と思った内容です。該当していればずっと勤めるかどうか検討する価値がありますよ。
① 二交代・三交代制がある
早番・遅番・中番・夜勤など、勤務時間が定期的に変わる働き方です。デメリットが多いです。
- 1日単位でシフトチェンジすることがある
- 誰かが休むと1日中残業になる可能性がある
- 生活リズムがおかしくなる
交代制手当は出る会社と出ない会社があります。夜勤手当は出ますね。
特につらいのは『1日単位のシフトチェンジ』。夜遅くまで働いて寝る間なく早朝出勤になります。
病欠や有給を取る社員が出ると、誰かがその穴を埋めることになりますよね。そのための残業やシフトチェンジになります。
私は交代制のない状況から二交代制導入を経験しました。残業時間が減ったのに生活リズムがくるったため疲れが取れなくなりました。
1日単位のシフトチェンジで寝不足状態で働くのも『ミス・事故』につながり危険です。お昼休みは作業員のほぼ全員が食堂で寝てました。
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二交代制のシフト時間・メリットや注意点を工場10年経験者が解説
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② 人員不足
人員不足の工場はリスクが多いです。
『4人必要なラインを2人で稼動しなければならない』という状況ですね。
- 残業が増える
- 作業量が増える → 休憩が取れない
- 休みが取れない、代理で残業する人を見つけないといけない
- 労働力不足倒産の危険がある
ギリギリの人数で稼動している工場は1人が欠けるだけで生産数が落ちます。それを嫌がるんで、有給が取れないような雰囲気になるんですよね。
先ほどお話した『1日単位でのシフトチェンジ』もあります。長時間残業もありますね。
特にロボット化ですね。ロボットを導入しても保守点検ができない・一部だけの運用なので全自動できないなどの問題があります。
あくまで『人を集めているかどうか』に注目すべき。
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工場が人手不足になる原因と現場状況を10年勤めた経験から4つ紹介
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③ 防虫対策が不十分
防虫できていない工場は環境が悪い可能性が大です。環境が悪いから虫の発生・侵入があります。
- 空調設備が整っていない
- 継ぎ足しだらけで動線が悪い
- 虫による生産ストップ、残業がある
- 製品回収のリスクがある
「虫が発生して生産ストップか。休みなるかなー。」とか、軽く考えてはいけません。
あなたが完ぺきに掃除をして、再び『同じ数の生産』をするだけです。残業時間が長くなりますよね。製品回収になればボーナスや昇給にも響きます。
例えば不快害虫の『キノコバエ』という小さなハエがいます。これ、大量発生が問題化しているんですよ。
とある工場でキノコバエが『万匹単位』で侵入。エアコンの中もビッシリ詰まってしまい、2週間の生産停止になったことがありました。
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④ 5Sが徹底されていない
工場内をキレイにする取り組みですね。キレイにするだけでなく、それを維持することも求められてます。
5Sは『できていて当然の内容』です。どの工場も取り組みはしています。問題なのは実行されているかどうか。
工場は管理職の行動力で環境が決まります。現場は作業でギリギリの状況。工場は常に作業をしていないといけないので、現場で何かを決定するって難しいんですよ。
管理職が現場に来て現場の実態を知っていれば環境もよくなります。
⑤ マニュアル化されていない
単純に『効率が悪い』です。
工場は生産を止めないことが大切。効率を上げようとしても機械的な限界がありますよね。効率を下げないことが工場の利益につながります。
マニュアル化していない工場って以下のデメリットがあるんですよね。
- 情報の共有ができていない
- 一部の職人的な腕前の作業員だけが働いている
- マニュアル化できるスキルを持った人がいない
- 効率が悪い
- ミス・事故につながる
- 人間関係が悪化しやすい
あの人はできるけど、この人はできない。できる人ができない人にきつく攻撃するようになる。でも工場だから逃げ場がない…という状況になります。
だから人間関係が悪くなりがちです。
▼工場の人間関係についてはこちら▼
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工場の人間関係について『最悪・楽のどちらかしか無い職場です』
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⑥ 仕事量が不平等
工場の社風の問題です。
特に地方の中小工場なんですが『古い考え』が多いです。精神論とか年功序列、昔からいる作業員を実力以上に可愛がる感じですね。
「若手が頑張れよ。」というイメージ。
あと、35歳以上になると体力的に厳しくなります。管理職になれなかった作業員が体力的な限界を感じ、若手に積極的に仕事を任せようとします。
その結果、若手だけ残業時間が多いとか休憩が取れないほどの忙しさになります。
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⑦ 他部署との対立がある
これに関しては工場に限ったことでもないですが…「自分の場所が1番大変!」と思っちゃうんですよね。
あと、工場は製造・物流・品質管理の3部門が対立しやすいです。3すくみ的になってます。
- 製造部 → 物流に強く出る。でも品質管理に頭が上がらない。
- 物流部 → 工場内では立場が弱い。
- 品質管理部 → 工場内では1番立場が強い。
品質管理部が製造を厳しくチェックしていないと製品回収のリスクが高まります。
でも、製造部は製造部で『この人数でこんなに生産するの?!』みたいな文句を持ってます。だから対立して製品の質が悪くなりやすいですね。
役員が『元品質管理ばかり』などかたよりがあると、特定の部署だけ可愛がられることもあります。
私の勤めていた工場は営業部が強い力を持ってました。経営陣も元営業ばかり。
営業さんが工場の状況を確認せずに注文を取るため、ほぼ休憩なしで夜22時まで働き続けたこともあります。こういうことでさらに仲が悪くなってました…。
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2.働きやすい工場に長く勤めるための方法
入社時点で『管理がしっかりしており、人数が確保されている工場』を選ぶことです。
方法:入社時点で管理が行き届いている工場を選ぶ
工場は簡単に建て直しができません。現在の工場で徐々に設備投資するしかないんです。
環境が悪くなることを前提に考えましょう。だから最初の水準が高い『新工場』や『大手工場』『管理をしっかりしないといけない工場』を選びます。
例えばインフルエンザのワクチンを作ってる工場とか、管理厳しくないとダメですよね。何を作っているかでも判断します。
工場の設備は簡単によくならない
- 1つの設備を導入するのに数千万~億の金額がかかる
- 問題がなければ空調などの環境も整えない
- 残業を減らすには労働力を確保する必要がある
焦って働けば事故・ミスにつながります。『危険な工場』といえますよね。
だから、工場が得意な転職エージェントのアドバイザーと相談。定着率の高い工場を狙いましょう。
工場に強い転職エージェントについて
離職率の低い求人を扱っている転職アドバイザーを選ぶか、工場特化の転職エージェントを使いましょう。
ハローワークのように中小の工場が雑多に並んでいる場所だとつらい工場を選びやすいです。相談して『離職率』『定着率』の2つを選びます。
工場に強い転職エージェントは『工場に強い転職エージェント3選『現場の労働環境を相談すべき』』という記事で紹介しています。こちらの3社からお選びください。
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工場に強い転職エージェント3選『現場の労働環境を相談すべき』
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まとめ:つらい、働きにくい工場は最初から避けましょう
つらい工場はあなたの想像以上にひどい環境です。夏場は40℃を超えることがありますし、トイレ休憩もいけません。
- 二交代・三交代制がある
- 人員不足
- 防虫対策が不十分
- 5Sが徹底されていない
- マニュアル化されていない
- 仕事量が不平等
- 他部署との対立がある
このような工場を避け、離職率が低く定着率の高い工場をアドバイザーと相談しつつ探します。ここを妥協して即転職になっても残念ですよね。
以上、『つらい、働きにくい工場の特徴/7項目で簡単チェック『転職も考慮』』という記事でした。
工場勤務の正直な意見は以下の記事にすべてまとめてあります。
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