「工場の仕事の種類って何があるんだろう。単に工場勤務って言っても『部署』によって仕事内容は違うだろうし。詳しく教えて欲しい。」
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば工場の代表的な仕事の種類が分かります。
パラレルキャリアのRyotaです。これまでに大手のじゃがいも菓子の製造工場と地元の製薬工場の2社の工場勤務経験があります。
当記事の内容はこちら
- 工場の代表的な仕事の種類5つを実体験を元に紹介
- 工場内で少しラクに働ける仕事内容について
『製造』『事務』『物流』『品質管理』『保守点検』の5つです。これが細分化され、もっと部署が増えている工場もあります。
定番の『ライン工』は製造の仕事。とにかく大変です。でも製造・物流の中間的な『倉庫作業』は少しラクなんですよ。
それぞれ実体験を元に詳しく解説しますね。
1.工場の代表的な仕事の種類5つを実体験を元に紹介
以下の5つです。
- 製造・ライン工・内容物製造
- 工場事務『製造管理・生産管理・原材料発注など』
- 物流・荷受作業
- 品質管理・開発
- 保守点検
工場=製造なイメージがありますよね。実際は色んな仕事に分かれてます。
工場に勤めたい!と思っていても、どの仕事に就くかで仕事内容は変わります。やっぱりライン工はきついですし、人との関わりが少ない荷受・倉庫作業はラクです。
大事なのはあなたの性格とライフプランにあった仕事を選ぶこと。まずはそれぞれの仕事内容を確認していきましょう。
※ただしブラックな工場はどの仕事でもきついです。あくまで『普通に働ける工場』での話です。
① 製造・ライン工・内容物製造
工場の製造ラインに属する仕事です。
- 機械のオペレート
- 内容物の作成
- 梱包、倉庫までの運搬
- 簡単な保守点検、メンテナンス
- 清掃
上記の仕事をこなします。工場によって作業内容がマチマチ。私の勤めていた工場だと製造部が資材の移動もしていましたね。
工場が1番嫌がることって『機械を止めること』です。製造スピードが落ちちゃいますからね。なので、常にラインが稼動しています。休憩時間以外はホっとする時間もないですね。
離職率が高く求人が多い仕事内容です。
一方で他部署より給与が上がりやすくボーナスが高い工場もあります。私はそうでした。
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クリーンルーム作業もある
内容物製造の場所だと二次更衣をしてクリーンルーム作業になります。異物混入したら製品回収で終わりですからね。エアーシャワーやコロコロも使います。
クリーンルームは空調も整っており仕事の比較的ラク。ただし5Sの徹底が必要です。お湯を使う現場だと二次更衣の服が暑くてベトベトするのでつらいです。
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② 工場事務『製造管理・生産管理・原材料発注など』
製品をいつまでにどれだけ作るのか。原材料は足りているのか。など、製造に関わる管理・生産数の決定をする仕事です。
主に管理職の仕事になります。
工場内の仕事だけでなくコストダウンなど経営を考えることも必要。
- 安くて高品質な原材料を探す
- まとめ買いで安くならないか検討する
- 早期に原材料を使いきれるかを考え、営業とも相談する
倉庫が小さければ『必要なものをその日に入荷して使う』ことも必要。いわゆる『トヨタ生産方式』ですね。
日々データをとって不良品を減らすことも仕事の1つ。工場内の様々な部署を経験した後じゃないと勤まりません。
③ 物流・荷受作業
製造物を出荷する段取りを組む仕事。入荷物をそれぞれ指定の位置に運搬する仕事です。主に倉庫を使った作業になりますね。
日によって忙しさが変わります。
- モノが届かない日 → 荷受作業が少ない
- 出荷の多い日 → 前日から準備が必要
でもラインに比べればストレスはたまりにくいです。人と話さない時間が多いからです。
個人でモクモクと仕事をするのが好きならオススメ。ラインって意外と人との関わりが多いですし逃げ場がありませんからね。
※フォークリフト免許は必須です。事前に取得しておきましょう。取得方法は『【フォークリフト】工場の転職で有利になる資格がこれだ!『5日で取得+手当有り』』をご覧ください。
④ 品質管理・開発
製造されたモノの品質が保たれているかをチェックする仕事です。新製品の開発に携わることもありますね。出荷判定を出すのも品質管理部。
品質管理部が緩いと市場に質の悪いモノが出荷されます。クレームで済めばいいですが、製品回収になったら大問題。
そうならないよう、品質管理部は製造部に対して『監視』のような目を向けます。例えば二次更衣のエアーシャワーを適当に浴びてたらアウトですよね。
- 製造ロットごとに製品をチェックする
- 新設備などもチェック項目を作り、間違いなく質の高い製品が作れるか見る
ライン工ほど忙しくない部署ですが、繁忙期は残業もあります。製造数・製造品目が増えればチェックするモノが増えますからね。
⑤ 保守点検
工場内の設備を正常に稼動するようメンテナンス・修理する部署です。
業者に修理を依頼すると高いんですよ。2人の作業員の出張費や宿泊費も必要。平気で100万近くになりますからね。
でも、保守点検用の人を自社で用意するのも大変。大工場だと部署で存在しますが、小さな工場だと『ラインの作業員が担当』することもあります。
大手の工場だと保守点検人員が確保されてました。しかも工場内でも上の方の人でしたね。
小さな工場に勤めていた場合はラインの人が直してました。メンテナンスも『メンテナンス日』が設定されていて、工場設備を停止して作業でしたよ。
大事なのは『で、どの仕事の種類がラクなの?』ですよね。これも私の実体験からお話していきます。
2.工場内で少しラクに働ける仕事内容について
以下の2つです。
- 倉庫・荷受作業
- 資材管理・運搬作業
どちらもメインで担当した経験があります。ライン工に比べてホっとできる時間が多く、トイレも自由に行けました。
特に『人間関係でヘトヘトになってしまう』なら狙ってみるといいですよ。『HSP』みたいに人と関わるだけで消耗しちゃう性格もありますので。
HSPとは
刺激に弱い人。人の意見のダメージも受けやすいし、人と関わってるだけで疲れます。
関連記事 HSPの特徴
① 倉庫・荷受作業
倉庫内の製品や原材料を整理整頓、運搬する作業です。
製造部・物流部の両方に関係します。どちらの部に属するかは工場で違うので確認してくださいね。
- 人目につかない
- あなたのペースで作業できる
- トイレなども自由
- 忙しくない日もある
一人で真面目に作業できる人におすすめ。理不尽に叱られることもありませんし、外の空気を吸うこともできますよ。
ただし倉庫内は空調で働きやすさが変わります。大型の業務用エアコンが設置されていない倉庫はやめましょう。
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荷受作業とは『仕事内容・注意点・向き不向きを倉庫作業員が解説』
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② 資材管理・運搬作業
倉庫内作業と似ています。
違うのは製造に使用するのもの指定の場所まで運ぶという点。製造部で一部の人だけに与えられる仕事ですね。こちらも物流部の仕事になっている工場があります。
ラインの仕事を8時間もするって疲れます。途中で資材管理などの仕事で数時間抜けれるって気分転換になるんですよ。
運搬作業は製造物を指定の場所まで運ぶ作業ですね。
物流部の人員が少ない工場だとパレットに載った製造物を物流部が運べません。倉庫まで製造部が運ぶ事になります。フォークリフトが座り作業なんでラクなんですよ。
ラクに働ける仕事に就くための方法2つ
求人の時点でライン以外を狙うか、入社直後に『余裕のありそうな仕事』を希望するかのどちらかです。
早めに『自由に動ける仕事のスペシャルリスト』になれば、5年以上は継続できます。(途中で出世のために別部署になる可能性はアリ。)
仕事内容がストレスじゃなければ工場って働きやすいんですよ。出勤時間も場所も決まってますし、給料もメチャクチャ悪いわけじゃないです。
これから工場の仕事を探すのなら『工場に強い転職エージェント3選『現場の労働環境を相談すべき』』という記事の転職エージェントがおすすめです。
普通に働ける工場の求人の中からライン以外の仕事内容を相談して探すことができるからです。
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工場に強い転職エージェント3選『現場の労働環境を相談すべき』
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まとめ:工場仕事は種類によってきつさが変わります
工場と言っても仕事は様々。機械を目の前に淡々と作業するだけじゃありません。運搬など、少し時間ができる作業になれば工場勤務はラクになります。
代表的な仕事の種類は以下の5つ。
- 製造・ライン工・内容物製造
- 工場事務『製造管理・生産管理・原材料発注など』
- 物流・荷受作業
- 品質管理・開発
- 保守点検
荷受や倉庫の作業担当になれば人目につかない時間ができます。マイペースで仕事ができるのでストレスもたまりにくいです。ご検討ください。
以上、『工場の仕事の種類って?代表的な5つの部門を実体験を元に紹介!』という記事でした。
工場勤務の正直な意見は以下の記事にすべてまとめてあります。
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