「音楽ライターになりたい。文章を書くのが好きだし音楽も好き。アーティストに取材などして、食べていけるようになりたいな…。」
という疑問にお答えします。当記事を見れば音楽ライターになる方法が分かります。
パラレルキャリアのRyotaです。複数の職業の仕事をこなしています。
- プロの作曲家 サウンドプロダクションと音楽作家契約
- ブログ、メディア編集者
- Webライター 東証一部上場企業と取引あり
当記事の内容はこちら
- 音楽ライターになる5つの方法『仕事の見つけ方・作り方から解説』
- 音楽ライターの仕事内容。求められているものも解説
- 音楽ライターの需要について『狭き門』
実際に音楽+文章で生計を立てている私なのでお伝えできることがあります。音楽ライターって仕事が見つかりにくいです。
どうやって仕事を見つければいいのか。どういう人材が求められているのかまで解説しますのでどうぞご覧ください。
1.音楽ライターになる5つの方法『仕事の見つけ方・作り方』
以下の5つです。
- メディアの募集フォームに応募する
- 音楽ビジネス系の大学から就職する
- アーティストと関係の強い企業に就職する
- 個人でメディアを立ち上げて運営する
- 音楽・広告系に強い転職エージェントに相談する
音楽シーンそのものが衰退しています。CDは音楽視聴サービスに移行しており、気になる音楽も全部視聴できます。CDを買う前に『評判を知る必要』がなくなったんですよね。
でも、音楽を楽しむ人はたくさんいます。そういう人は雑誌を買ったり、音楽メディアで情報を集めますよね。
従って、あなたも『雑誌』や『音楽メディア』のライターになるのが音楽ライターへの近道と言えます。
① メディアの募集フォームに応募する
音楽メディアがライターを募集しています。
- 好きな音楽の記事 1つ200円
- 取材記事 1本3,000円
上記のような単発仕事と、業務委託契約で仕事をする2つのケースがあります。単発の仕事から長期雇用につながるかもしれません。どんどん応募してみましょう。
音楽ライターを募集しているメディア
② 音楽ビジネス系の大学から就職する
音大の中に『音楽ビジネス科』という学科があります。音楽系の広告業に強いため教授のコネや就職科の斡旋で音楽ライターになれる可能性があります。
私が通っていた名古屋芸術大学にも音楽ビジネス科がありました。一部講座が私の学科とかぶっていたため、一緒に学ぶ機会がありましたね。
音楽系の就職口って少ないんですけど、音楽ビジネスの学生は需要高かったですよ。
▼音楽ビジネスの内容についてはこちら▼
-
音楽ビジネスとは | 学び方から仕事内容まで業界未経験者向けに解説
続きを見る
③ アーティストと関係の強い企業に就職する
アーティストのグッズ販売・イベンター・ライブハウスなど、音楽系の仕事に就きます。会社のブログや情報発信が開始されれば音楽ライターの仕事が生まれる可能性がありますよね。
音楽の仕事を通じて音楽雑誌やメディア運営の会社とコネができます。それも魅力。
音楽系ってコネが強いです。先に業界に入っちゃって、そこから人脈を作るのは確率が高いです。レコーディングエンジニアとかもバイトからの入社が多いですから。
オウンドメディア立ち上げなど、提案して仕事を作る
自社製品があるならオウンドメディア立ち上げの提案は可能ですよね。レンタルサーバー+ドメイン取得+WordPressを使った企画なら初期費用35,000円で終わりです。
もちろん、現仕事と平行しての作業なので大変。結果が出れば音楽ライターメインの仕事にできます。
④ 個人でメディアを立ち上げて運営する
自分で音楽ブログ、メディアを開設。記事を書いて人を集めます。広告を掲載して収益が出ればメインの収入源にできますよね。
ただし難易度は高いです。
- 毎日、音楽系の新情報を提供する
- 書きたいものだけ書いていても難しい
- 基本的なSEO知識を学ぶ
- SNSとの関連付け・一次情報の取得などマルチな考えが必要
1人で雑誌を作るようなものです。やりがいはありますよ。
メディアを立ち上げる方法について
以下の記事を真似すれば立ち上げ可能です。
-
【図解】ワードプレスを使ったアフィリエイトの始め方【真似して初心者も簡単作成】
続きを見る
運営方法については私のブログ学習記事で全て学べます。
-
ブログの稼ぎ方『月収20万円』を目指す実践法のまとめ
続きを見る
⑤ 音楽・広告系に強い転職エージェントに相談する
音楽系・クリエイティブ系に強い転職エージェントを使うことで音楽系の求人が見つかります。ライター系の正社員求人の中に音楽系の企業が混じっています。
また、転職エージェントの多くは『非公開求人』を持ってますね。全体の7~8割が非公開なこともあり、相談すれば近場で音楽ライター仕事が見つかる可能性があります。
※音楽系フリーマガジン&WEBサイトの『激ロック』と『Skream!』が求人サイトから募集している時期もありました。基本給は24万5,000円。
以下の3社が音楽系に強い転職エージェントです。
以下の記事も参考になります。合わせてご覧ください。
-
音楽業界に強い転職サイト・転職エージェント3選【好きを仕事にする】
続きを見る
良くある疑問:クラウドソーシングやココナラを窓口にするってどう?
あまり音楽ライターの仕事が掲載されていません。
他のライター仕事ならクラウドソーシング・ココナラから長期契約を狙うことも可能です。でも仕事がないんだから使えませんよね。
音楽系メディアに寄稿するか、音楽系の求人チェックをおすすめします。
次に音楽ライターがどういう仕事なのか。どういう人材が求められているのかをお話します。仕事が見つかっても採用されなければガッカリですからね。
2.音楽ライターの仕事内容。求められているものも解説
記事執筆するのはもちろん、取材・インタビューや『ネタになる内容のリサーチ能力』も必要です。
音楽が好きなだけで採用される仕事ではありません。音楽をビジネスとして捉える力・個人の判断で行動するセルフスターター的な発想も必要です。
仕事内容① アーティストや音楽サービス運営者に取材・記事にする
記事を書くための取材・インタビューをします。
- 記事の目的を考える
- 目的に向かう質問を揃える
- 取材のために必要なグッズを揃える
- 取材する。コミュニケーション能力が必要
- 取材した内容をまとめて記事にする
もちろん取材先との交渉やスケジュール管理も必要。執筆以外で求められるスキルがたくさんあります。
余談ですがアーティストは『変わり者』が多いです。彼らの魅力を最大限に発揮させるのも取材時の仕事の1つ。ビジネスマン相手に仕事をしているのとは違った考え方が必要ですよ。
※取材については私の別ブログの記事が参考になります。
仕事内容② 音楽を聴いて批評する
新譜を聞いて『どういう音楽なのか』をまとめます。
注意点は以下の3つ。
- 音楽知識を元にして理由のある批評をすること
- 世界観など言葉で説明しづらい部分も解説すること
- 音楽の専門家になること
ドコの誰か分からない人の批評って価値がありませんよね。あなたが批評することに価値がないといけません。ブランディングが必要です。
音楽知識も勉強しましょう。「バイオリンの音が良いですね。」って書くのと「バイオリンの音がヴィオラの倍音成分と合わさって、メインの音を際立たせています。」は伝わり方が違います。
知識がないと小学生の作文のように薄い記事になりますよね。
求められているもの① 音楽を主役にする
ブロガー的記事が求められていません。
音楽情報を求めている人って、その音楽のファンです。読者が知りたいのは音楽やアーティストの情報。あなたの考えではありません。
様々な音楽への理解が求められます。クラシックが好きでもヘビメタの記事を書くシーンって考えられますよね。でもクラシックとヘビメタは共通点が多いです。このように良い部分を拾い上げて伝えましょう。
求められているもの② ビジネスとして音楽を使うこと
あくまで利益につなげることを考えます。
- ライブを紹介 → 人を集めたい
- サービスを紹介 → 使う人を増やしたい
- 新譜を紹介 → ファンを拡大したい
上記のとおりです。
ライブを紹介して「楽しいライブでしたよ。」だけでは不十分。そのライブに行く価値を伝えないと人って集まりませんよね。
「非日常の世界でした。近くの人と一体感が生まれ、知らない人同士でも仲良くなる。彼らのライブにはそんな人を包み込む優しさが溢れていました。」
このように書きます。
そしたら「ああ、仲間と出会えるのか。」ってライブに行きたくなりますよね。これが価値です。
求められているもの③ コミュニケーション力・セルフスターター
最終的に自分でネタを探して記事にしないといけません。しかも、読者の需要を考えてフィードバックを得られないとダメ。
音楽ライターに限らず音楽系ってセルフスターターが前提です。1人でたくさんの仕事をこなす業界ですからね。
取材もするのでコミュニケーション能力は高ければ高いほどいいです。
セルフスターターについては以下の記事もご覧ください。
-
セルフスターターとは『今、仕事で求められる人材を解説』
続きを見る
3.音楽ライターの需要について『狭き門』
ハッキリ言って需要は少ないです。
というのも、音楽業界って『実力ある人がずっと現場に残る業界』です。一部の人だけに仕事が集中しちゃうんですよね。
好きな人が集まる仕事なので待遇も悪いです。音楽ライターだけで食べていくには数年掛かると想像できます。
音楽技術・知識のある人に仕事が集中している
音楽知識がある+執筆できる人は専門性の高い記事が書けますよね。そういう人に限って音楽でも第一線で活躍しています。
第一線で活躍するとコネができます。音楽ライターの仕事も「あの人にお願いしよう。」になっちゃうんですよ。そこに入り込むには音楽知識+執筆+αの何かが必要です。
- 音楽知識+執筆+マーケティング能力
- 音楽知識+執筆+個人でメディアを開設できるスキル
- 音楽知識+執筆+英語
上記のとおり。
ピアノ演奏家やアーティストでも水着で演奏する人出てますよね。あれも+αの1つです。
他のライター仕事に比べて薄給
音楽ライター募集案件の単価を見ても分かりましたよね。
1記事が800円・取材記事が3,000円の世界です。正社員にならないととても食べていけません。個人で仕事を作るか、信頼を獲得して単価を上げてもらわないとキツイです。
これも音楽業界の需要が低迷している結果と言えます。
音楽ライター以外の仕事もしつつブランディングしよう
音楽ライターの活動と共に自分に価値を付けましょう。
- ライティングのスキルを上げる
- 付加価値を作る(英会話・音楽知識など)
- 音楽系のコネクションを増やす(SNSを活用する)
そうすればあなたに書いて欲しい依頼が増えます。1度仕事ができれば、その後も仕事を獲得しやすくなりますよね。
まとめ:積極的に音楽ライター仕事に応募しましょう
音楽ライターになるのは大変です。でも音楽の仕事ができるって嬉しいですよね。好きなアーティストのファンを増やすとか、そういう活動にもつながります。
音楽ライターの仕事に応募しつつ、個人でも仕事の獲得を狙いましょう。
音楽ライターの仕事が見つかる転職サイトは以下のこちら
音楽ブログの立ち上げ方法はこちら
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以上、「音楽ライターになる5つの方法『求められている人材・スキルも解説』」という記事でした。
音楽業界の他の仕事も一覧にしています。あわせてご覧ください。
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