「音楽ビジネスとはなんだろう。音楽に関わった仕事をしたいって思ってるけど、別にミュージシャンになろうとは思ってない。どうすれば音楽ビジネス業界に入れるの?」
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば音楽ビジネスとは何なのか。どうすれば仕事ができるのかがわかります。
パラレルキャリアのRyotaです。音大のサウンドメディア科出身で、主にフリーで音楽の仕事をしてきました。音楽ビジネス系の講座も受けています。
当記事の内容はこちら
- 音楽ビジネスとは『主な仕事内容3つ』
- 音楽ビジネスの学び方について
- 音楽ビジネス業界で仕事をする3つの方法
『プロデュース(営業)』『企画』『販促』の3つが主な仕事になります。広告業・マーケティングの仕事と共通しています。
学び方は『大学の音楽ビジネス科』に入る。実際に音楽活動をしてみるのがおすすめです。
音楽ビジネスの業界で仕事をしたいなら『大学を通じて入社』『音楽に強い転職サイトを使う』『フリーで音楽業界とつながりを持つ』の3つですね。
それぞれ詳しく解説します。
▼音楽業界の仕事内容一覧はこちら▼
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音楽業界の仕事をプロが解説『フリーランスの仕事も含めて紹介する』
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1.音楽ビジネスとは『主な仕事内容3つ』
音楽ビジネスとは音楽で利益を出す仕事です。
主な仕事内容は以下の3つです。
- プロデュース・営業活動
- 企画・ディレクター業
- 販促・宣伝・マーケティング業
音楽は『娯楽』なイメージがありますよね。実際は『店舗用BGM』『映画のBGM・効果音』など、創作物に欠かせないアイテムの1つです。
製造業で例えましょう。
工場で『製品』を作ります。これがアーティストやミュージックコンポーザーの仕事。この製品を販売する『営業』や『どういう製品が売れるか調査する』ことが音楽ビジネスになります。
① プロデュース・営業活動
音楽サービスを売り込みます。
他の営業さんとの違いは『人の売り込み』もある点ですね。アーティストのマネジメント業務を担当することもあります。
- 売れる曲にシフトさせる
- どうすれば認知されるのかキャラクター作りをする
- ターゲットを明確にする
製品なら最初から完成系です。でも特に『人』を営業する場合、未完成な状態から売り込まないといけないんですよね。
だから売り込み方も自由。どこにどういう営業をかけるのかあなたが考えないといけません。セルフスタータータイプじゃないと厳しい世界です。
② 企画・ディレクター業
どういうサービスを作れば音楽で利益を出せるのかを考えます。それを仕切るのがディレクター業ですね。
ご存知のとおり、既にCDは売上が激減。音楽も月額プランで聴き放題のサブスクリプションサービスが主流です。
私は赤ちゃんが落ち着く音の『UTOUTO』というWEBサービスを配信しています。
赤ちゃん系の音ってアプリとYouTubeが主流。WEBで利用できるサービスがなかったんですよね。そこを狙って作成したサービスです。
このように、『音楽の新しい使い方を考えて市場を作る』のが仕事。15秒の曲を作り続けてtiktokアーティストを企画するのも面白そうですよね。
後はそれを実行するだけ。それは企画ではなく『ディレクター』としての仕事になります。外注先を見つけ指示。最終的に形にしていきます。
③ 販促・宣伝・マーケティング業
どう『売るか』を考える仕事です。
例えばアーティスト。見た目もよく、実力ある人物を見つけても『そんな人はたくさんいる』じゃないですか。
売れる市場を見つけてポンっと伸ばさないと認知されません。1度認知されたらしばらくは売れますからね。
もちろんアーティスト以外の『サービス』も一緒。先ほどお話した『売れるサービスの企画』ともかぶってくる仕事です。
- 若い男性の演歌歌手
- 会いにいけるアイドル
- 会社の愚痴をテーマにしたアーティスト
上記の切り口は凄いなと感心しました。
車と音楽も相性がいいです。
車の座席から運転手の気持ちや状況を理解。それに合わせて音楽をチョイスして、ある程度加速したらHOUSEなどのジャンルに切り替える。みたいなDJ的サービスも出てくるんじゃないかなと想像しています。
広告業とほぼ一緒の仕事です。でも製品である『音楽』にクセが強いんですよね。だから『音楽ビジネス』を学ぶことが必要になってきます。
2.音楽ビジネスの学び方について
以下の2つです。
- 大学の音楽ビジネス科
- 実際の音楽活動
他にも広告系の仕事をした後で音楽業界に転職するケースがあります。
1番おすすめなのは実際の音楽活動ですね。どれほど音楽を売ること・作ることが難しいかわかります。
音楽を全く知らなくても音楽ビジネスの仕事はできます。でも知識があった方が有利ですね。
① 大学の音楽ビジネス科
大学に音楽ビジネス系の内容を学べる科があります。
私が卒業した『名古屋芸術大学』にはそのまま音楽ビジネス科がありました。現在はアートマネジメントコースになってますね。
こちら 名古屋芸術大学
音大で音楽ビジネスを学ぶメリットはこちら。
- コネで入社しやすくなる
- 他の音楽学部とのつながりができる
- 音楽スキルも習得できる
特に『音楽系のコネ』と『音楽スキル』ですね。これは他の商業系の大学では得られません。
楽器演奏・音楽知識も必須単位
大学1年・2年のうちに音楽の基礎的知識や楽器演奏の単位が必須です。
※もちろん大学によって多少の違いはあります。
専攻コースほどの厳しさはないものの、それなりに演奏できるレベルにはさせられます。楽器演奏者に対する理解ができますよね。
音楽ビジネスは『人と人とのつながり』が大切。音楽製作者へ理解があれば仕事はしやすくなります。
② 実際の音楽活動
ライブや同人活動でCDを制作。販売しましょう。
- 企画、予算決定
- 制作、外注
- 物流、販促
- 営業
上記全てが経験できます。これこそ音楽ビジネスの一連の流れ。試しに300枚ほどCDを作成して売ってみましょう。どれほど売れないものかわかります。
大事なのはクオリティより『世界観』『使い勝手』であり、『市場の穴』なんです。売れる場所で売れば売れるんですよ。そこを体験して理解しましょう。
※CDの制作方法は『自主制作CDの作り方 | 費用を抑えるコツ・手軽な販売方法も紹介』で解説しています。あなたに音楽技術がなければ制作も外注です。
3.音楽ビジネス業界で仕事をする3つの方法
以下の3つです。
- 大学を通じて入社する
- フリーで音楽業界とつながりを持つ
- 音楽系に強い転職サイトを使う
もちろん、製作者側から音楽業界に入る道もあります。あくまで代表的なものとお考えください。そのくらい音楽業界って他の業界と違ってます。
① 大学を通じて入社する
大学からの入社は『コネ』が使いやすいです。
音楽系の教授って個人でも複数の仕事を獲得しています。私の大学の場合、助教授が大河ドラマのBGMを作曲していました。
音大の就職課に届く求人は『音楽大学出身者』を募集してますよね。その時点でwin-winな関係でもあります。
めちゃくちゃ大手ですが電通さんとか。私の学友も1人電通に勤めました。在学中からイベント企画の仕事をしていましたね。
大手はともかく、あなたの入学した学校の地域の仕事が見つかりやすいですよね。
② フリーで音楽業界とつながりを持つ
音楽業界の仕事を個人で引き受けましょう。
フリーランスだと『オーディオストック』などの音楽販売が仕事にできますよね。でもこれって音楽業界とのつながりとはいいにくいです。
それなら、ブログやSNSを使ってブランディング。音楽業界さんの目に留まるよう心がけた方が仕事につながります。
上記のような活動ですね。
③ 音楽系に強い転職サイトを使う
クリエイティブ分野の求人が多い転職エージェントを使いましょう。音楽業界の求人も見つかります。
- 音楽ビジネス系の仕事に理解がある
- コネクションを持っている
- あなたの今の強みを活かせるか相談できる
上記メリットがありますね。
音楽業界に強い転職エージェントは『音楽業界に強い転職サイト・転職エージェント3選【好きを仕事にする】』という記事で紹介しています。
ディレクターやマーケティング系の仕事は『ワークポート』がたくさんもってます。仕事内容として『音楽サービス』を扱っていれば音楽ビジネスに携われますよ。
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これからのリモート時代に『ワークポート』を使った転職が有利な理由
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まとめ:音楽ビジネスとは音楽で利益を出す仕事です
音楽ビジネスの仕事内容はこちらです。
- プロデュース・営業活動
- 企画・ディレクター業
- 販促・宣伝・マーケティング業
制作されたものを売るのはもちろん、どういうものを制作するべきかから考えます。音楽イベントやアーティストのプロデュースなどの内容は企業によってマチマチ。
1度実際に音楽サービスを立ち上げ販売してみましょう。それで音楽ビジネスの基本が全て理解できます。
音楽業界には転職サイトを使って入れます。1番ラクなのは大学で音楽ビジネスを専攻して、そのつながりで入社することですね。
音楽ライターなど、フリーで企業とつながることもできますよ。
以上、『音楽ビジネスとは | 学び方から仕事内容まで業界未経験者向けに解説』という記事でした。