「荷受作業とはどういう仕事なんだろう。人付き合いが苦手な僕でもできるのかな?どういう仕事内容で、何がつらいんだろう…。」
そんな疑問にお答えします。当記事を見れば荷受作業の実態が分かります。
パラレルキャリアのRyotaです。10年ほど工場勤務しており、荷受作業は9年間メインの仕事の1つでした。
当記事の内容はこちら
- 荷受作業とは『基本的な仕事内容を紹介』
- 荷受作業の注意点について
- 荷受作業に向いている人・向いていない人
- 荷受作業員になる2つの方法
実際に荷受作業をしていた私なのでお伝えできることがあります。
荷物の受け取りだけでなく、運搬・保管などいくつかの仕事が組み合わさります。手早く行動しないとダメなので考える力も必要ですね。ただし上司の目は届きません。気はラクですよ。
それぞれ詳しく解説しますのでどうぞご覧ください。
▼工場の代表的な仕事の種類一覧はこちら▼
-
工場の仕事の種類って?代表的な5つの部門を実体験を元に紹介!
続きを見る
1.荷受作業とは『基本的な仕事内容を紹介』
簡単に言うと荷物の受け取りと、それに関係する作業が仕事になります。
とは言え、自宅で荷物を受け取るのと会社規模で受け取るのは大変さが違います。
自社に届いた荷物を受け取る作業
トラック運転手が荷物を運んできます。間違いなく荷物があるかをチェックして伝票に印鑑。トラック運転手にお渡しします。
- 荷物は1トン単位でどんどん来る(物によっては10キロくらい)
- 段ボール300箱など。工場の規模により増減する
- 段取りが悪いとトラックを待たせることになる。クレームの原因になる
- 倉庫作業員と連携する
- 自分も倉庫へ運搬することがある
小さな工場だと荷受作業員と倉庫作業員が一緒ですね。
300箱の段ボールを別パレットへ積み替えだと1時間以上かかります。積み替え完了のパレットを運搬する人も必要です。
何が届くかを事前にチェック。滞りなく受け取る準備をする
荷受作業のほとんどは午前中で終わります。夕方以降に荷物が到着するケースは少ないですね。(夜になると運搬も危険ですし。)
仕事が終わってからは翌日の到着物をチェック。どうすれば滞りなく終了するかを考えて準備する時間になります。
- 保管場所を開ける
- 積み替え用のパレットを準備する
- 優先物をチェック。他の部署と連携して、即使えるようにする
こんな感じです。
ハンドリフト・フォークリフトを使用する
荷物の運搬はほとんどハンドリフト・フォークリフトを利用します。フォークリフト運転免許は必須なので取得しましょう。5日ほどで簡単に取得できます。
※フォークリフト免許については以下の記事で詳しく解説しています。
トラック運転手とコミュニケーションを取る
荷受作業は時間との勝負です。次々来る荷物を短時間で運搬しないといけません。トラック運転手の協力が必須です。
- 一緒に荷物を降ろしてもらう
- トラックの台数が多い時は順番待ちしてもらう
- トラック同士も協力して仕事が早く終わるようにする
トラック運転手と仲良くなれば社員数が少なくても荷受が終わります。会社的にも利益ですよね。
工場でお菓子などを作成しているなら、サンプルの一部を譲ってもらってトラック運転手に渡すのもありです。会社の協力が必要なのでそういう交渉も仕事だと思って聞いてみましょう。
とは言え、トラック運転手はほぼ人が決まってきます。何度も顔を合わせていれば仲良くなるので、人間関係が苦手な人でも作業しやすいですよ。
体感で恐縮ですが、工場の中で働くより人間関係は良好になりやすいですよ。半分は外の作業なので開放感もあります。リフト作業中はずっと1人。人間関係の逃げ場も作りやすいです。
2.荷受作業の注意点について
責任が重いことです。
伝票に印を押した時点で『間違いなく荷物が届いた証拠』ですよね。荷卸をトラック運転手にお願いしたとしても、最終チェックするのはあなた。
段ボールが破損しているのを隠すトラック運転手もいます。忙しいからと言ってチェックをおろそかにすると必ずバレます。
注意点:荷物が正しい分量で破損なく届いているかチェック
段ボールが1箱少ない。100kg荷物が少ないことがあります。
最後は手作業で確認することになります。事前にパレットに積み方を決めておき、四方をチェックすることで個数が判断できます。
キロ数に関しても個数で判断するのがおすすめ。1箱ずつ重量チェックすると時間がどれだけあっても終わりませんからね。
破損している段ボールがあれば中身をチェックします。問題がなくても上司に報告。使用時に注意してもらう伝達をしましょう。そうしないと全てあなたの責任になります。
良くある疑問:違う荷物が届くことありますか?
あります。
同じ名前の会社があると普通に届きますね。私が勤めていた工場は同名の工場が他県にいくつかありました。うちの会社で使わない薬剤が半年に1回のペースで届いてました。
良くある疑問:破損してることってあるんですか?
かなりあります。
- 急ブレーキによる荷崩れ
- 積み込み・積み下ろし時の転落
- 梱包不足
などの原因ですね。製品の袋が破れていると清潔じゃありません。虫が混入している可能性もあります。荷受の時点で受け取りを拒否しましょう。
3.荷受作業に向いている人・向いていない人
1人で仕事をしたい・段取りをしたい人におすすめです。HSPなど他の人と接するだけで疲れてしまう人は向いてますね。セルフスターター型も適してます。
逆に指示とおりに作業したい、自分で判断ができない人は向いてません。
向いている人:仕事はキツくても自由に作業したい人
荷受作業は個人の裁量が大きいです。
- どのトラックから入ってくるか分からない
- どういう人が運転してくるか分からない
- 都合で入荷日が変更になる
状況に柔軟に対応しないとダメです。だから1人で勝手に『現場が良くなるように作業してくれる人』が荷受作業員になります。
向いているのも指示が好きじゃなくて、自分の考えで動きたい人ですね。
向いていない人:優先順位をつけるなどの判断ができない人
指示されたい、マニュアルとおりにしたい人には向いてません。
ちゃんと準備してても、段取りどおりに行かないんですよね。1人で無理だと判断したら上司に報告します。でもできるだけ1人で作業しないといけません。
そのバランスと言うか、会社と現場の両方を天秤にかけて行動できないと勤まりません。
4.荷受作業員になる2つの方法
以下の2つです。
- 荷受作業員を募集している会社に応募する
- 工場に勤めた後で荷受作業員を希望する
『荷受作業員』という仕事を求人で出している会社は少なめです。でも見つからないことはないですね。
定番は工場・製造系に勤めた後で荷受作業を担当すること。私もこのパターンでした。
方法① 荷受作業員を募集している会社に応募する
- 倉庫作業員
- 物流
上記2つで検索してみましょう。
『荷受』で検索しても仕事はほとんど見つかりません。『倉庫』だとたくさん見つかります。製造系の大手転職エージェント『メイテックネクスト』で検索してみました。
ただし、この時点では倉庫を持っている会社が見つかるだけです。実際の作業内容や募集については1つずつチェックしてみましょう。
物流側の仕事で募集されているケースもあります。
同じくメイテックネクストで『物流』検索してみると合計で700件以上見つかりました。購買作業も含め、発注~荷受までの仕事を担当できる仕事があります。
方法② 工場に勤めた後で荷受作業員を希望する
工場の求人はたくさんあります。まずは工場で就職し、その後で荷受作業へ異動します。私はこのパターンでした。
- 製造作業を知ることで、どういう原材料を利用しているか分かる
- 複数の部署を体験すれば管理職への出世がしやすい
上記メリットがあります。
現場だけでなく物流作業員も募集している工場って多いです。転職エージェントに相談してみましょう。非公開で未経験可能の仕事が見つかりやすいです。
工場に強い転職エージェントは以下の記事で紹介しています。
-
工場に強い転職エージェント3選『現場の労働環境を相談すべき』
続きを見る
メイテックネクストが工場系の転職エージェントです。
-
製造業特化の転職エージェント『メイテックネクスト』を紹介『工場』
続きを見る
まとめ:荷受作業はキツいですが気がラクな仕事です
荷受作業は工場で使用する原材料や資材を受け取る仕事です。忙しいだけでなく、到着物のチェックも求められるため『自分の考えで行動できる人』が適しています。
一方で上司の目が届きにくく、マニュアルどおりに仕事をしなくていいメリットもあります。自分で自由に仕事をしたい人には最適ですね。
製造系の転職エージェントを使えば荷受作業の仕事が見つかります。人付き合いでヘトヘトになりたくないあなたはご検討下さい。
以上、「荷受作業とは『仕事内容・注意点・向き不向きを倉庫作業員が解説』」と言う記事でした。
工場勤務の正直な意見は以下の記事にすべてまとめてあります。
関連記事 【工場勤務の実態】給与・メリット・仕事内容・きつさ・転職情報解説
-
【工場勤務の実態】給与・メリット・仕事内容・きつさ・転職情報解説
続きを見る