「工場が暑い…もう辞めたい…。このまま勤めてたらどんどん痩せちゃって体力的にダメになるんじゃないだろうか。暑い工場に勤め続けた人の話しを聞きたい。」
という疑問にお答えします。
パラレルキャリアのRyotaです。製薬工場で10年ほど工場勤務しており、真夏は40℃+長袖勤務でした。熱中症で倒れた経験もあります。
当記事の内容はこちら
- 暑い工場を辞めたいあなたへ。熱中症になった私が伝えたい3つのこと
- 暑い工場が今後も涼しくならない理由について
- 暑くない、普通に働ける工場を見つけるコツ
実際に暑い工場で苦しみ退職した私なのでお伝えできることがあります。熱中症になるとちょっとショックですよ。
あなたは私のように暑さで倒れて欲しくありません。
体験談を交えつつ暑い工場の苦しみについてお話します。あなたの工場勤めにお役立て頂けば幸いです。
ではご覧ください。
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1.暑い工場を辞めたいあなたへ。熱中症になった私が伝えたい3つのこと
以下の3つです。
- 作業員が1人倒れても会社は対処をしてくれない
- 役員へ現場の暑さを伝える
- 個人での暑さ対策には限界がある
社員が熱中症になった時点で会社側の管理は間違ってます。
とは言え、会社があなたに責任転嫁する恐れもありますよね。そこも対処しつつ、自分の身を自分で守る努力をしましょう。
ハッキリ言って熱中症で倒れると損なだけです。身体が元気なら他の工場に転職もできます。でも、倒れ方がひどくて腕を骨折したとか…そうなっちゃうと何ともなりません。
だから熱中症にならない努力も必要です。
① 作業員が1人倒れても会社は対処をしてくれない
もみ消されるか、あなた自身の責任になります。
工場って室温管理とかしてますよね。そうじゃなくても暑い・暑くないくらいは判断できます。だから「水分補給しっかりしろよー。」みたいに朝礼で言うわけです。『社員に注意した証拠』になりますからね。
でも実際は休憩もほぼ取れないくらいの仕事量を与えられます。休憩人員なしで機械を回すとかですね。ダブルバインド的に社員を苦しめます。
『休憩のない工場』ってトイレも水分補給もどうすればいいんでしょうね…。
熱中症で倒れた後の会社の対応について
笑われました。
- 食堂で休憩。早退。医者で熱中症と言われて点滴。
- 数日休んだ後で出社。直属の上司に報告。
- その後工場長と課長代理に報告。笑われて終わり。
上記のとおりです。
発言を控えることで私の責任にすり替えていたのかなと思います。このことから、1人が熱中症になっても会社は特に責任を負おうとしないことが分かります。
② 役員へ現場の暑さを伝える
暑さ対策の改善提案書を作成、提出しましょう。
役員や工場長ってほとんど現場に来ませんよね。そりゃ暑い現場に来たいはずがありません。そのうち現場がどのくらい暑いのか判断できなくなります。
だから現場から細かく実情を伝えます。それで動いてくれる可能性があるからです。
現場を見てくれる役員がいる可能性もあります
改善提案書なら工場長だけでなく別の部署の役職社員・役員もチェックする可能性があります。別部署の人は感覚が麻痺してません。
「えっ?!そんな状況なの?!」
と思って現場を見に来てくれます。
私が改善提案書を出したところ、営業部出身の役員が現場に来てくれました。コンセントがないのに、業務用の扇風機1台を買ってくれましたね…。でも気持ちは嬉しかったです。
改善提案書の例
とにかく数字と『感情を加えず』に書きます。
現場の状況:室温35℃ほどで真夏は40℃を超えます。人員不足から適度な水分補給するのも難しく、作業員の集中力が低下する状況です。
改善案:室温を30℃程度まで下げるか、作業員の休憩を考えます。空調の温度設定・設備変更、作業着の変更、現場付近にウォータークーラーの設置を希望します。
改善案は複数書きましょう。
空調設備変更はまず不可能です。数百万円かかりますからね。でもウォータークーラー設置や空調付き作業着の購入なら10万円ほど。
高い提案と安い提案を一緒に書くと通りやすいです。
③ 個人での暑さ対策には限界がある
工場なので水筒を持参したり、作業着を勝手に変更することができません。
工場が特に嫌がることは以下のとおり。
- 異物混入
- 事故、怪我
- 不潔
個人のものって工場で管理できないじゃないですか。清潔かどうかも断定できません。
なので、個人でできる暑さ対策って限りがあります。
個人でできる暑さ対策について
問題なく利用できるもの。(ただし、休憩時間に限ります。)
- 塩分補給タブレット
- 保冷剤
相談が必須なもの。
- 空調付きの作業着
- 身体に装着できる保冷剤
- 身体を冷やすスプレー
工場でも外作業者なら空調付き作業着が許されるかもしれません。以下のようなものです。
さすがに暑さが問題化されて「涼しくなるだろう」って思いますよね。暑い工場は暑いままです。次はその理由をお話します。
2.暑い工場が今後も涼しくならない理由について
以下の3つです。
- 構造上の問題
- 管理職・経営者の現場に対する意識が低い
- 会社にお金がない
普通に考えたら暑いより涼しい方がいいって分かります。作業員の効率が違います。設備的にも涼しい方が長持ちしますからね。
それなのに工場を涼しくしないのって問題があるからです。
理由① 構造上の問題
増築や改築を繰り返したので空調設備を導入できません。
空調を導入するにしても莫大な費用がかかります。小さな敷地の工場にありがちな問題です。最初から大きな工場+最新設備をそろえるお金がないためです。
- 雨もりする
- 虫がどこからか入ってくる
- 部屋数が多い
上記の工場は増築・改築が多いと考えられます。
つぎはぎだらけの工場は特に危険です
パーテーションだらけの工場も要注意。1室に1台空調設備がなかったりするんですよね…。部屋の大きさに対して空調設備が小さいこともあります。
室外機を設置できないという問題もあります。私の工場も部屋を2つほど通り越して室外機を設置しないとだったので空調見送りになりました。
理由② 管理職・経営者の現場に対する意識が低い
管理職・経営者が『自分たちの世代だけ工場が持てばいい』と思ってます。
もちろん現場にも来ません。工場を製品を作り続ける自動機だと思ってます。だから工場は現場任せで現場責任にします。
工場が暑かろうが寒かろうが自分たちに関係ありません。だから空調の更新もしません。
あなたの工場も全て現場責任になっていませんか?そのくせ管理職に現場の状況を相談しても断られていませんか?
理由③ 会社にお金がない
そもそも会社にお金がなければ空調の設置ができません。どころか涼しくするための扇風機1台も買えませんね…。
製品の品質に温度が関係しないことってありますよね。そういう工場だと空調が後回しになります。先に製造機器の設備投資になりますね。
空調設備が壊れない限り暑い状況は続きます。
だから工場は『どういう工場に勤めるか』で働きやすさが変わります。入ってから環境を変えるより、最初から環境のいい工場に勤めましょう。
以下、暑くない工場を見つけるコツをご紹介します。
3.暑くない、普通に働ける工場を見つけるコツ
クリーンで室温管理が必要な製品を作る工場を探しましょう。
多少暑くても軽作業なら耐えられます。とにかく汗をかかない、作業がラクな工場を選びます。
コツ:室温管理が必要な製品を作る工場を探す
弱った人、子どもや年配者が口にする製品です。
- 医薬品
- 離乳食
- 年配者をターゲットにしたサプリメント
上記のとおり。
医薬品でもドリンク系じゃなくて『薬』がいいですね。液体系は高温殺菌します。できたてが熱いため室温も上がりやすいです。
体力のない人は軽作業+クリーンな工場を探すといいですよ。
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社員ではなく製品に対するチェックは厳しいです
ただし弱った人、子どもや年配者が口にする製品は品質が命です。髪の毛1本許されないのはもちろん、更衣の手順等も厳しいです。
ゆるく働きたい人にはおすすめできません。
暑い工場で一生働き続けるのは厳しい
室温が38℃でも20代なら若さで耐えられます。
私が熱中症で倒れたのも30代を超えてから。それまでは何とか平気でした…。40歳になって働き続けるのも難しいだろうと考え退職。現在は別の仕事をしています。
ずっと工場で勤めたいのなら『働きやすい工場』を選びましょう。年収が低くても時間が自由になれば副業で稼ぐことも可能。とにかく体力を消耗しないことが大切です。
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まとめ:暑い工場からは抜け出しましょう
工場の良し悪しは人間関係と暑さで決まります。
人間関係が良好で暑くない工場ってホントラクなんですよ。もう他の会社に勤めるのができないほど。同じルーティーンで仕事できますからね。
暑い工場は30代になる前に抜け出しましょう。仕事は一生続きます。下手したら60歳以後も働かないといけません。
そこまで考えて工場を選びましょう。
以上、「暑い工場を辞めたいあなたへ。熱中症になった私が伝えたい3つのこと」という記事でした。
工場勤務の正直な意見は以下の記事にすべてまとめてあります。
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