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カメラマン 仕事・働き方

ブライダルカメラマンの仕事はきつい『独立+フリーランス前提にすべき』

ブライダルに使うカメラ

「ブライダルカメラマンって格好良いよね。興味あるんだけど、どんな仕事内容なの?勤務時間や給与はどのくらい?リアルな声が知りたい。」

そんな悩みにお答えします。

当記事を読めばブライダルカメラマンの仕事のきつさがわかります。

 

元ブライダルカメラマンのRyotaです。

1年間の激務でドクターストップ。1ヶ月の療養+退職になりました。その実態をお話します。

 

当記事の内容はこちら

  1. キツいブライダルカメラマンの仕事内容について
  2. ブライダルカメラマンの給与事情
  3. ブライダルカメラマンになってはいけない3つの性格
  4. 1年間の勤務で私が身に付いたスキルについて
  5. それでもブライダルカメラマンになりたいあなたへ

 

現在は会社員+広告業をしてますが、新卒で1年以上ブライダルカメラマンをしていました。(その時のスキルのおかげで個人で広告業ができてます。)

ブライダル業界の理想と現実は違います。当記事を見たら「こんな裏の顔があったのか。」と驚くと思います。

でも良いコトもありましたし、キツいから身に付くこともありました。そういうメリットについても解説していこうと思います。

どうぞご覧下さい。

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1.キツいブライダルカメラマンの仕事内容について

花嫁のブーケ

ブライダルカメラマンは『結婚式の写真を撮る仕事』とだけ思ってませんか?

確かに1番目立つ場面なんですが、実際には細かい仕事がたくさんあります。

ざっと思い浮かぶだけで7種類ありますね。

 

  1. 結婚式最中のスナップ・集合写真撮影
  2. 前撮り撮影(後撮り・式最中での撮影の形もあり)
  3. 写真の加工
  4. 結婚式場運営関連の雑用
  5. 写真撮影の勉強
  6. 新郎新婦との撮影に関する打ち合わせ
  7. 写真館側での受付・電話応対・写真選びのサポート

 

結婚式最中の撮影って仕事の1部分でしかありません。問題なのはそれ以外の仕事です。

①1番大変なのは『写真加工』

写真って『撮影したら終わり』じゃありません。

  • 目つぶりしている写真や赤目になった写真は無いか
  • 花嫁さんがキレイに見えるようシワやシミを消す
  • 映りこんだ電線を消す

など、加工作業が残っています。

撮影した全ての集合写真で目をつむっている方もいます。そういう人は別の写真から目だけ持ってきて加工します。

結婚式1回で500枚前後の写真を撮影します。(結婚式の内容が濃ければ700枚以上になることもあります)

その500枚を1枚1枚全て手作業で確認します。

写真加工こそメインの仕事です。

②披露宴の片付け・水やりなどの雑用

ブライダルカメラマンならではの仕事が『結婚式場の雑用』。

まず植物の手入れですね。

水をやったり枝を切らないと枯れちゃいます。もちろんお客さんがいる間はできないので『早朝』に作業することになります。

結婚式場の規模にもよりますが大体1時間かかります。

お客さんが早く現地入りする場合は朝7時前に出社して作業します。

 

披露宴の片付けもスピーディーにしないといけません。結婚式って大体押しますからね。

手の空いた人全員を集めて一気に片付けます。これが30分くらい。

もちろんカメラマンも撮影仕事が無い場合は呼ばれます。

③サービス内容の勉強及び電話応対・受付

写真はコロコロ値段が変わります。というよりも、サービス内容が変わります。

  1. スナップ写真撮影 データ無し 10万円
  2. スナップ写真撮影 データ有り 15万円(アルバム1冊付き)

のように、内容を細かく設定してお客さんのニーズにピッタリな写真+情報を販売します。

結婚式を挙げる人が減ってこれば『もう1度ウエディングドレスで写真を撮りませんか?お子さんと一緒に。』みたいなサービスが登場します。

こういうサービスをお客さんから説明された時に答えられるレベルまで覚えないといけません。これが大変。

 

もちろん予約の電話応対や受付もカメラマンの仕事。

お客さんはチラシやネット情報を見ながら予約の電話をします。あなたもお客さんから電話がかかってくる前に最新の情報を覚えることが仕事になります。

④写真撮影に関する勉強

美容師さんのように、写真撮影の腕も磨かないといけません。

会社によっては教育係のカメラマンから講習を受ける時間があります。ただし、普段の業務中は時間がありません。

写真撮影に関する勉強・講習は『時間外』『休日』に行われます。

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2.ブライダルカメラマンの労働時間・給与について

お悩みマン
ブライダルカメラマンの求人って年間休日が96日とかなんだけど、これ本当?
はい、本当です。ほとんど休みはありません。
Ryota

ブライダルカメラマンは『憧れの職業』です。

憧れの職業には勝手に人が集まります。だから給与が安く、労働時間は長めに設定されています。誰かが辞めても代わりが見つかりやすいためです。

 

ブライダルカメラマンの仕事は好きじゃないとやってられません。

具体的には以下のような待遇になります。

①年間休日は100日未満

結婚式場は基本的に年中無休。ブライダルカメラマンもほとんど休めません。

 

  • 月に6日休み 隔週で2日休み 基本的に土日は出勤
  • 祝日は全て出勤
  • 長期休暇はお盆に2日 年末年始に2日のみ

 

平日休みも決まった曜日ではありません。忙しくない曜日が休みになります。

「今週は月曜火曜が休み。来週は金曜が休み。」

ということがあります。これだと9連勤になりますね。

 

普通は嬉しいゴールデンウィークもブライダルカメラマンには地獄。ずっと土日の忙しさが続くためです。

 

平日に『カメラマン講習』があるとします。その日があなたの休日だったとしても、休日返上で講習を受けなければなりません。

②朝6時半~23時までの長時間労働

既にお話したように、ブライダルカメラマンは結婚式場の雑用があります。新郎新婦の到着時間が8時なら30分前には水やりや掃除を終わらせないとダメ。

朝6時半出社が普通です。(定時が9時出社だったとしても。)

通常業務が終わった後に写真加工業務が待ってます。500枚の写真を確認するのって半日以上かかります。でも結婚式はどんどん予約がはいります。

夜23~24時まで作業しないとノルマが終わりません。(19時が定時だったとして。)

注意

結婚式場側も労働時間の長さを知ってます。残業代を無駄に払いたくないので「基本給に残業代含む」という契約をさせます。注意しましょう。

③正社員で手取り15万から16万

ブライダルカメラマンは薄給です。

カメラマン自体は儲かる仕事です。製造して物を販売するわけじゃありませんし、在庫を持たない商売だからです。利益率は8割を超えることもあります。

ただし、結婚式の運営に人件費と光熱費がかかります。

先ほどお話したように『憧れの職業なので人が集まりやすい』という特徴もあります。そのため正社員でも手取りは15~16万ほど。

新入社員だと15万を切ることもあります。

 

参考 【えっ低すぎ?!】ブライダルカメラマンの年収を告白『副業必須です』

年収の低いブライダルカメラマン
【えっ低すぎ?!】ブライダルカメラマンの年収を告白『副業必須です』

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3.ブライダルカメラマンになってはいけない3つの性格

お悩みマン
でも、人が幸せになる仕事だよね。やってみたいなぁ・・・。
そういうポジティブで真面目な人は辞めた方が良いです。サバサバした性格じゃないと続きません。
Ryota

ブライダルカメラマンやウェディングプランナーって「物凄くキツい性格の人」が多いです。なぜなら、仕事が大変なので適当にサボったり、人を使わないとやっていけないから。

あなたが以下のような性格ならブライダルカメラマンには向いていません。断言します。

 

  1. 人の役に立ちたいと思っている
  2. 頑張り屋さん
  3. 引っ込み思案で大人しい

 

①人の役に立ちたいと思っている

結婚式場で働きたい人は「人の笑顔が好き。」「人の幸せのお手伝いがしたい。」と思ってます。

私もそうでした。確かに結婚式で幸せそうな皆さんの写真を撮るのは楽しかったし嬉しかったです。でも、最初の1ヶ月だけでした。

実際は幸せを感じている余裕はありません。どちらかと言うと、その幸せがプレッシャーになります。

 

「指輪交換の瞬間が撮れていなかったらどうしよう。」

「撮影を頼まれていたシーンの撮影に間に合わなかったらどうしよう。」

 

このように「どうしよう。」とばかり思ってました。それだけ責任が重大です。

ブライダルカメラマンは『職人的に淡々と撮影すること』が求められます。

②頑張り屋さん

「激務でも努力で乗り切ってやる!1番のカメラマンになるんだ!」

という人も危険。つぶれます。

私も新入社員だったのでキラキラした目で作業してました。激務の先輩たちをちょっとでもラクさせようと人より必死に働いていました。

その結果、休憩時間が取れなくなり、抱えた仕事でパンク。最終的に倒れました。

 

仕事が多いからこそ分担して任せることが大事です。

頑張り屋さんは自分でどんどん仕事を増やしてしまいます。仕事の少ない職場ならまだしも、結婚式場ですべきことではありません。

 

※私が職場で倒れた詳しい話は「倒れるまで仕事をして実感した」会社は僕らを守ってくれないをご覧下さい。実際にカメラマンをしていた時の気持ちをセキララに書いてます。

「倒れるまで仕事をして実感した」会社は僕らを守ってくれない

続きを見る

③引っ込み思案で大人しい

結婚式場で働いている人たちは笑顔で優しいと思ってますよね。裏の顔は違います。

たくさんの仕事をこなすためサバサバしており、怒鳴り声も出ます。ストレスが大きいため人間関係もギスギスしてます。

引っ込み思案な人・声の小さい人は現場の雰囲気に1ヶ月も付いていけません。

4.1年間のカメラマン勤務で私が身に付いたスキルについて

カメラの個人事業現場

何だかメリットが無さそうなブライダルカメラマンですけど、得られるものもあります。

それは『スキル』。

想像以上の仕事量を求められます。そのため、短期間でプロカメラマンとして恥ずかしくないレベルまでスキルアップします。

 

Ryota
私は入社1ヶ月でカメラの専門学校で学んだ人と同レベルになりました。(担当したカメラマン講師から言われました。)

 

カメラ撮影って『上手な撮影』が全てじゃありません。お客さんが欲しがる写真を撮影する『職人』です。そういうスキルが身に付きました。

①学校で3年以上勉強したのと同じだけの撮影スキル

大事なことなので重複を恐れずに繰り返します。

1ヶ月で専門学校並みのスキルが身に付くので、1年で『食べていけるレベルのスキル』が身に付きます。

私もカメラマン時代の技術を使って広告業に役立てています。

しかも学校と違いお金が貰えます。

「手に職を付けたい。何か良い方法は無いかな?」

というあなたにブライダルカメラマンはピッタリです。

②人当たりの良さ

社員同士がギスギスしていても、それを新郎新婦に見せてはいけません。だから結婚式場の人って丁寧で笑顔なんですよね。

そういう接客技術・人当たりの良さ・共感する姿勢が学べます。

これは学校では学べないことです。

ブライダルカメラマンになるだけで他の職業に就いても『コミュニケーション技術』でやっていけます。

5.それでもブライダルカメラマンになりたいあなたへ

Ryota
とはいえブライダルカメラマンは激務です。人生をダメにする危険もあります。

ブライダルカメラマンの実態を本音で書いてきました。

全部の職場がこんなブラックじゃないとは思いますけど、雇われカメラマンはこんな感じです。スタジオカメラマンも一緒ですね。

それでもブライダルカメラマンになりたいのなら『短期間での独立・個人事業への転換』を考えて下さい。

①目指すは『独立』『個人事業』

お話したとおり、私は1年でドクターストップになりました。

とても3年勤められる仕事ではありません。

(事実、私の勤めていた式場では3年続けば写真館側の店長になれました。)

 

あなたもブライダルカメラマンを『踏み台』にして、独立・個人事業の成功を目指してください。

 

ちなみに個人から個人へ仕事を依頼するクラウドソーシングでもカメラマンの仕事って見つかります。

まず『CrowdWorks』に登録してみましょう。

>> フリーランスの写真仕事が見つかる『CrowdWorks』

 

仕事『写真』で検索してみると・・・84,546件も見つかります。

クラウドワークスの写真仕事

こうした仕事を請けつつ、個人で広告業や写真販売業をしていけばフリーのカメラマンとして食べていけます。

 

また、ホワイトな結婚式場を見つけるのもオススメですね。私のようなブラックな結婚式場が全てではありません。福利厚生がしっかりしていて、ちゃんと人が確保されている大手もあります。

 

ブライダルは普通に仕事を探すんじゃなくて、以下の2サイトを使いましょう。

ブライダル特化の相談サービス+厚生労働省認可の優良転職サイトです。

 

・業界経験豊富なカウンセラーがサポート「ブライダル特化の転職サービス」リクシィキャリア

ジェイック

 

まとめ

今思えばつらい仕事でした。

でも後悔はありません。短期間でも人の笑顔が見られましたし、今でも役立つスキルが身に付いたからです。

あなたも『試しに挑戦』してみるのはアリですよ。次々に辞めていくので結婚式場側も慣れてます。

それで「キツいけどやってみたい!」と思うようなら、上記の転職サイトを使って良いブライダルの仕事を探したり独立・個人事業を考えていけば大丈夫です。

 

以上、「ブライダルカメラマンの仕事はきつ過ぎ『独立+フリーランス前提にすべき』」という記事でした。

 

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Ryota@パラレルワーカー

メディア運営・作曲家・各種アドバイザー・講師のパラレルキャリア。東京サウンドプロダクション所属。 カメラマン・製薬工場など複数の仕事を経験した後、個人事業中心の働き方に切り替え。 HSPで刺激に弱い悩みを持ち、低ストレスで働き生計を立てることを追求。日本の働き方に疲れている方向けに『これからの働き方』について発信し続けている。 ■詳しいプロフィールはこちら

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