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音楽・作曲

スルメ曲の作り方をプロが解説『何度も聞きたくなる音楽の秘密がコレ!』

スルメ曲の作り方

「スルメ曲の作り方を知りたい。何度も聞きたくなる曲が作れたら最高じゃないですか。でも、何をどうしたらスルメ曲になるんだろう…。定義を知りたい。」

という疑問にお答えします。

 

ミュージックコンポーザーのRyotaです。これまでに1,000曲ほど作曲しており、動画配信サイトで10万再生を獲得したこともあります。

 

当記事の内容はこちら

  1. スルメ曲になる条件について『本質はたったの1つ』
  2. スルメ曲の4つの作り方『作曲時に意識しよう』
  3. あなたが時間をかけてスルメ曲を作るメリット

 

実際にコアなファン層を獲得している私なのでお伝えできることがあります。10年前に作った曲を今でも聞いてくれている人がいるんですよ。

スルメ曲って意識すれば誰でも作れます。当記事はあなたが狙って『何度も聞きたくなる曲』が作れる内容にしています。最後までどうぞご覧ください。

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1.スルメ曲になる条件について『本質はたったの1つ』

スルメ曲の条件について

スルメ曲の条件について

スルメ曲とは『飽きない楽曲』のことです。

お悩みマン
確かに、何度も聞きたくなっちゃいますもんね。
本質的には『飽きるかどうか』なんです。もちろん、その人に取っての飽きない曲なのでズレはありますけどね。
Ryota

条件:飽きない楽曲になっている

飽きない楽曲がスルメ曲

飽きない楽曲がスルメ曲

  • BPMに揺らぎがある
  • ベロシティが一定ではない
  • あなたにとって好きなコード進行である
  • これまでにない斬新な楽曲である
  • 音に豊かさがある(倍音が複雑)
  • ランダム性がある

上記のとおり。

無理を承知で強引にまとめると『ランダム性』と『意外性』の2つになります。

プロがピアノを弾くと感情表現が豊かですよね。リズムがずれている感じしないのに『すっごくためる』とかあるじゃないですか。あれもランダム性・意外性。

『Perfume』の楽曲は機械的です。でもこれまでになかった『意外性』があるので飽きません。

こんなイメージです。

飽きる曲と飽きない曲の違い

飽きる曲と飽きない曲の違いについて

飽きる曲と飽きない曲の違いについて

飽きる曲 → 数回聞けば覚えてしまう

飽きない曲 → 聞けば聞くほど新発見がある

飽きない曲は聞く回数が増えると『期待値』に変わります。

「この音の後は…そう、この音が来る!」

Dm-GのあとはCに行きたいけど、あえての代理コードA♭M7…。これがたまらない!みたいな感じですね。定番の動きが飽きるわけでもないです。(小室さんの楽曲が分かりやすいですよね。)

※定番のコード進行については即使える!王道のコード進行12パターン『印刷PDF+サンプル音あり』をご覧ください。PDF付きでご紹介しています。

以上がスルメ曲の条件です。では実際に条件を作曲に取り入れていきましょう。

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2.スルメ曲の4つの作り方『作曲時に意識しよう』

スルメ曲の作り方について

スルメ曲の作り方について

以下の4つです。

  1. リアルタイム入力メインにする
  2. クォンタイズのパーセンテージを落とす
  3. 定番の音楽構成をやめる
  4. メイン音源を1つ持つ

どれも『ランダム性』や『意外性』を出すための方法。

この方法を取り入れて作った楽曲がこちらです。

全てリアルタイム入力。ピアノソロはピアノ以外の全ての音を切って逆に『落ち着かせる』ことを狙ってます。

作り方① リアルタイム入力メインにする

電子ピアノで演奏中

電子ピアノで演奏中

リアルタイム入力は必ずランダム性が入ってきます。

  • 音の微妙なずれ
  • つい、手が勝手に動いてしまって別の音を入れてしまう
  • ベロシティが安定しない

もちろん、ここから修正をします。修正したからといって完ぺきにはなりません。あえてその状態を残します。

全ての楽器をリアルタイム入力する

鍵盤楽器に限らず、ベース・ギター・ストリングスなど全ての楽器をリアルタイム入力します。全てのパートにランダム性を持たせるためです。

ライブ演奏とか分かりやすいですよね。実はこそっと音を間違えてたりしますが、聞いてる方は気になりません。(作曲時に音を間違えて残すのはミスですけども。)

大事なのはあなたの耳です。気にならない程度のズレは『スイング』になり、楽曲の特徴になります。残しておきましょう。

作り方② クォンタイズのパーセンテージを落とす

クォンタイズの例

クォンタイズの例

100%にするとランダム性がゼロになります。必ず「このタイミングで音を出したい!」という状況以外はクォンタイズの強さを落としましょう。

お悩みマン
必ずタイミングを合わせたい音ってあるんです?
余韻の後に『サビを始めたい』みたいな時ですね。ズレちゃうと『急に音が始まる意外性』が失われます。
Ryota

クォンタイズ60~70%がおすすめ

クォンタイズは弱すぎてもいけません。特にあなたがピアノ演奏苦手だったら要注意。音がズレすぎて『下手な音楽』になります。

下手な音楽になるとユーザーは二度と聴きたいって思いません。最低限のクオリティは必要です。

作り方③ 定番の音楽構成をやめる

定番の構成と意外な構成について

定番の構成と意外な構成について

楽曲単位でも『意外性』を加えます。定番の構成をやめましょう。

アーティストもアルバム内で構成を切り替えています。『サビから始まる曲』が人気だった時期がありますよね。あれも『意外性』を狙ったもの。

最初にサビを聞かせればユーザーの心をつかみやすいからです。でも、全部の楽曲がサビからなら飽きちゃいますよね。

ロックでもクラシックのロンド形式を取り入れたって構いません。ポイントは人気取りにこだわらないことです。

Aメロ・Bメロ・サビである必要はない

そもそもBメロは『起承転結』の『転』の部分。別に『転』であればボーカルを入れる必要はありません。

私はBメロを消すか、Bメロにピアノソロ・ボーカルなしを配置することが多いです。これがあなたの定番になれば『あなたの曲を求めているユーザー層』をファンにすることができます。

作り方④ メイン音源を1つ持つ

ピアノ音源を起動

ピアノ音源を起動

1つだけ5~10万円クラスの高級音源を持ちます。

高級音源は細かく音をサンプリングしています。機械的に作られた音に比べて『倍音成分が豊か』。音が複雑なので、音単位で飽きません。

私はpianoteqというピアノ音源をメインにしています。音がいいのに軽い音源。もうこれなしではピアノ楽曲は作れません。
Ryota

 

以上を意識すればスルメ曲に近づきます。ただし、作曲時の手間は増えますよね…。「そんなに労力をかけてスルメ曲を作るメリットってあるの?」という疑問にお答えします。

3.あなたが時間をかけてスルメ曲を作るメリット

スルメ曲を作るメリットについて

スルメ曲を作るメリットについて

曲が資産になります。

5年…10年後も聴かれます。視聴率が上がると使用率も上がります。

  • 再生回数が継続的に増える
  • 収入源にしやすい
  • 長くファン層を獲得できる

上記の価値がありますね。

メリット:楽曲が資産になる

例えばノリで作った楽曲があります。一時的にツイッター等でバズるかもしれませんが、一過性のものに過ぎません。

お悩みマン
一発屋のお笑い芸人みたいなものです?
そうですね。その一瞬から広げていかないとブランディングにもなりません。消費的コンテンツですよね。
Ryota

音楽のいいトコロは5年後・10年後も劣化しないことです。いい音楽は何年経ってもいいもの。劣化しないコンテンツって少ないんですよね。

いい音楽は『人の心を揺さぶる』もの

いい音楽の形について

いい音楽の形について

好きなアーティストがメジャーデビューして人気になった瞬間、つまらない音楽ばかり配信するようになった経験ありませんか?

アレ、人気の音楽に手を出したからです。人気音楽=いい音楽ではありません。

資産になる音楽を作り続ければ視聴率も上がり続けます。でも、人気音楽はどこかでトレンド性がなくなります。

  • 最低限のクオリティを持つ
  • 伝えたいものを明確にする
  • 年齢にとらわれない
  • 気持ちを入れる

スルメ曲+上記を守れば人の心に入る音楽になります。

1人の心の奥に響けば一生聞いてもらえる

学生時代に聴いていた曲を今でも聴いていますよね。きっと、50歳になっても聴いてるでしょう。音楽ってそういうものです。

たくさんの人に響く音楽ではなく、1人の心の奥に響く音楽を作りましょう。それを意識していれば自然とスルメ曲も生まれます。

まとめ:スルメ曲は簡単に作れます。作るメリットもあります。

スルメ曲ってあいまいな表現ですよね。考えれば『飽きない曲』のことだって分かります。

飽きない曲は『ランダム性』と『意外性』があること。音単位はもちろん、楽曲単位でも考えます。そしていつまでも人に聴いてもらえる『気持ち』を大事。

スルメ曲を作り続ければ、1年後・2年後にあなたのファンは増え続けます。時間をかけてスルメ曲を作り続けましょう。

 

以上、「スルメ曲の作り方をプロが解説『何度も聞きたくなる音楽の秘密がコレ!』」という記事でした。

 

 

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Ryota@パラレルワーカー

メディア運営・作曲家・各種アドバイザー・講師のパラレルキャリア。東京サウンドプロダクション所属。 カメラマン・製薬工場など複数の仕事を経験した後、個人事業中心の働き方に切り替え。 HSPで刺激に弱い悩みを持ち、低ストレスで働き生計を立てることを追求。日本の働き方に疲れている方向けに『これからの働き方』について発信し続けている。 ■詳しいプロフィールはこちら

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