音楽

歌詞の書き方を解説『300曲以上作詞した私が教える4つのロジック』

歌詞の書き方

「歌詞の書き方を知りたい。好き勝手に言葉を並べてもダメだろうし…。いい歌詞の共通点って何だろう。歌詞だけで評価されるような作詞をしたい!」

という悩みにお答えします。

 

ミュージックコンポーザーのRyotaです。癒し系楽曲と歌詞の世界観に定評があります。歌詞だけのお仕事を頂戴したこともありますね。

 

当記事の内容はこちら

  1. 歌詞の書き方『4つのロジック』
  2. いい歌詞の条件『曲から発想を得ているかどうか』
  3. 試しやすい歌詞の書き方テクニック3つ

 

実際に300曲以上歌詞を書いてきた私なのでお伝えできることがあります。歌詞って適当に書いてるだけじゃダメなんですよね。伝わりやすいよう考えて書く必要があります。

分かりにくかった歌詞の書き方を論理的に解説します。歌詞の書き方の教科書的にお使いください。

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1.歌詞の書き方『4つのロジック』

歌詞の書き方のロジック

歌詞の書き方のロジック

以下の4つです。

  1. たくさんの言葉を知る
  2. 歌詞の文字数に合わせて言葉を選ぶ
  3. 母音と歌の盛り上がりを考える
  4. 情景が伝わる並びにする

アーティストが「歌詞が空から降ってくるんです…。」とか言ってるじゃないですか。あれ、間違いですよ。

星野源さんや桜井和寿さんが急に歌詞を思いついてメモする話がありました。常に歌詞や音楽のことを意識している証拠です。

情景や世界観を言葉にするのが歌詞です。だから言葉にできる能力…文章力があれば歌詞は書けます。

ロジック① たくさんの言葉を知る

言葉を知らないと歌詞は書けない

言葉を知らないと歌詞は書けない

書ける歌詞の幅が広がります。

当たり前ですが、知らない言葉を歌詞にするって無理なんですよ。そもそもその言葉が浮かんできませんからね。

お悩みマン
確かに。なら14歳の子が凄い書くってどうしてなんでしょう?
同世代と付き合っていない可能性がありますよね。大人のコミュニティに所属しているとか、ひたすら本を読んでいるとか。
Ryota

知名度が上がると大人が放置しておきません。大人と話をする機会が増えます。若いのに大人びた歌詞を書けるのは『環境の違い』なんです。

若くして大人びた歌詞が書けた『中島みゆき』さんも大学で放送研究会所属です。(もっとも、人生の厚みもあると思いますが。)

小説はもちろん、書籍を読み続けること

たくさんの言葉を知る方法はたくさんあります。

  • 小説を読む
  • 雑誌やネット記事を読む
  • 自分で文章を書く習慣を作る
  • 別世代の人と話す

大事なのは言葉を知る習慣を作ることです。いつも歌詞のことを考えていたら『辞典』にも手を伸ばしますよね。そういう習慣が大事。

表現は空から降ってくるものじゃない

音楽もそうなんですけど、急にパっと思い浮かぶことはありません。そんなことができるのは数万人に1人の天才だけです。

だから私たちは表現を増やすしかありません。言葉が増えれば歌詞を『選ぶこと』ができます。

ロジック② 歌詞の文字数に合わせて言葉を選ぶ

歌詞の文字数で言葉を選ぶ

歌詞の文字数で言葉を選ぶ

曲が完成している場合、文字数が決まっていますよね。

文字数に応じて『あなたが使える言葉の中からピッタリな言葉』を選んでいきます。

例えば『寂しい』と『不安』って似た意味合いじゃないですか。文字数の関係でどちらの言葉で歌詞を書くか決定します。この繰り返しですね。

同じ意味なのに文字数が違う言葉を探す

  • 晴天 → 雲ひとつ無い空 → 日本晴れ
  • 心 → 胸の中 → 心境
  • 思い出 → 記憶

上記のとおり。

ただし、ターゲットの年齢によって伝わらない言葉があります。誰のために書いた曲かを考えて言葉を選ぶのも大事。男性向けか女性向けかでも使える言葉は違いますよね。

ロジック③ 母音と歌の盛り上がりを考える

迫力ある場面は母音を考える

迫力ある場面は母音を考える

言葉には歌いにくいもの・歌いやすいものがあります。これを使い分けましょう。

  • サビ → 歌いやすい母音から始める
  • 落ち着いたメロ → こもった母音でもOK

上記のとおりです。

a-i-eの3母音は発声がしやすい

歌いやすいのは言葉を伸ばした時に『a-i-e』のどれかになる言葉。

「あ」は凄く発声しやすいですよね。ボーカルが歌いにくい高い音でも歌いやすくなります。逆にサビで「u-o」のように口をすぼめる言葉にしちゃうと歌いにくいです。

小室哲也さんが母音を意識して歌詞を書いていたのは有名な話。サビが『a-i-e』から始まる歌詞多いんですよ。

サビは『a-i-e』のどれかから始めましょう。

ロジック④ 情景が伝わる並びにする

歌詞に内容を持たせる

歌詞に内容を持たせる

歌詞全体で意味を持たせます。

お悩みマン
小説みたいなイメージです?
そうですね。ドラマや映画でもいいです。歌詞だけで人が理解できる内容にします。
Ryota

既にお話したように人は『知らない言葉・理解できない内容』が頭に入ってきません。最初にターゲット設定をして、ターゲットに伝わる内容で歌詞を書きましょう。

歌詞単独でもドラマを作る

起承転結を作ります。

音楽が起承転結で表現されるものなので、他の起承転結のクリエイティブと相性がいいんですよ。歌詞は起承転結が簡単に作れます。

ありがちな例が以下のとおり。

起 僕はダメな男だ

承 あれも失敗、これも失敗

転 でも君と出会って変わったんだ

結 今までの僕とは違う

 

なお、私の楽曲も全て起承転結をイメージしています。

私が作った音楽ゲームにも入曲した楽曲がこちら。参考までにどうぞ。

タイトル【HomeTown】

+ 歌詞はこちら

いつかまた 会えるかな
霞んでいく景色

いつかまた 会えるかな
見送る友達に

大事にしてきた全ての物
引き換え 手にした夢の旅路

今はもう 会えないよ
胸を張れる日まで

一瞥の責任を
知るのが遅すぎた

同じ朝が来ないように
憧れていた光の道

着飾った 言い訳を
考えていたのに

変わらない面影と
変わらないぬくもり
本当に大切な日常を見つけた

いつかまた 会えるかな
少年の感情

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2.いい歌詞の条件『曲から発想を得ているかどうか』

歌詞は歌を引き立てるもの

歌詞は歌を引き立てるもの

歌詞の書き方が分かっても『いい歌詞になる』とは限りません。素晴らしい歌詞でも曲・歌のテーマと合っていなければ台無しだからです。

お悩みマン
世界観とかの話です?
そのとおりです。いい役者さんもドラマによっては起用できないじゃないですか。そういうイメージです。
Ryota

だから歌詞は『曲を聴いてから書く』のが大切。

100曲以上歌詞を書いていて『その人が書く歌詞にファンが付く状態』なら別です。

格好いい・格好悪いで言葉を選ぶと失敗する

ありがちなのが格好いい言葉を使いたがること。

  • 何でも英語にする
  • 例えを使いすぎる
  • 抽象的な言葉を使いすぎる

上記のとおりです。格好いいから造語を作る人もいますね。

既にお話したことですが『人が理解できない言葉は理解されない』です。造語も認知されるまでは謎の言葉。使うのはやめましょう。

何となく英語に置き換えるのも考えもの。THE ALFEEレベルになれば格好いいんですけどね。

歌詞は『曲・歌』のためのもの

気持ちよく歌う男性

気持ちよく歌う男性

歌い手のことや曲とのマッチングを考えて作られた歌詞は『世界観に入り込む』ことができます。カラオケで自分の世界に入っちゃう人いるじゃないですか。あれもその1つ。

小説も映画もユーザーが主人公に置き換わるんですよ。

ホラー映画は目の前に幽霊が出たように感じますし、ファンタジー小説は自分がヒーローになった気持ちになります。いい歌詞は曲を聴いた人を主人公にしちゃいます。

西野カナさんは曲・歌詞を書く前にターゲットリサーチしています。だから女性の『共感』が凄いんですよ。気持ちが伝わりますからね。

優しい曲に優しい言葉が似合うとは限らない

「バラードの合う歌詞を書いて。」と頼まれたとしましょう。

「バラードだから…うん。優しい言葉かな。」って思いますよね。でもバラードって優しいものばかりじゃありません。ロック系の力強いバラードもあります。

静かな音なのにCoccoのように『傷を見せ付けるような歌詞』もありますね。だから曲を聴かないと世界観って分かりません。

いい歌詞を書きたいなら先に曲を聴きましょう。

 

最後に歌詞を書くテクニックをお話します。テクニックにおぼれるのはダメですけど、ちょっと歌詞を書くのが楽しくなりますよ。

3.試しやすい歌詞の書き方テクニック3つ

歌詞の書き方のテクニック

歌詞の書き方のテクニック

以下の3つです。

  1. マイナスからプラスの感情にする
  2. 同じ言葉を繰り返す
  3. 1番と2番で共通点を持たせる

実際に私も利用している方法です。

テクニック① マイナスからプラスの感情にする

マイナスからプラスの感情に進める

マイナスからプラスの感情に進める

最初に『不安や寂しさ、悩み』を提示して、最後に解決させます。

音楽って聴き終わった時の余韻がありますよね。全部が同じ感情だと『気持ちの解決』になりません。余韻が弱いんですよ。

お悩みマン
確かに…。いい映画って最後が分かりやすいですよね。
極端に言えば水戸黄門ですよね。悪が出てきて退治する。見ている側もスッキリします。あのイメージです。
Ryota

こちらは私が実際に書いた歌詞。『コンプレックス』というタイトルです。このマイナスからプラスへのテクニックを使っています。

+ 歌詞はこちら

いつも、いつも

自分の影、形、声
誰かと違えば 怖かった

それだけで自信が無くて
それだけでうつむいていた

人の言葉 誰かの視線
真っ直ぐな目で 受け取れずいた

いつも、いつも

何でも、僕が悪いと
思っていたんだ 怖かった

僕達はどこへ向かうの
僕達に何が出来るの
強がって歩くしかない
この僕を大事に思う
誰かが居る 友達が居る
それだけでいい、自分は自分

テクニック② 同じ言葉を繰り返す

同じ言葉を上手に使う

同じ言葉を上手に使う

1番と2番で同じ言葉を使います。Aメロ・Bメロで使うこともできますね。

  • 歌詞にまとまりが出る
  • 韻(いん)を踏みやすい
  • 歌詞を覚えてもらいやすい

上記メリットがあります。これは色んな歌詞で使われているテクニックなので分かりやすいですね。

以下、私が書いた『HeartBeat』という歌詞を例にします。信号機の変化を同じ言葉の繰り返しで表現しています。

+ 歌詞はこちら

言葉を交わさなければ
あのままで居られた

信号が赤になる
警告が赤になる

僕が今、消えても
毎日は続いていく

遠くに消えた背中を
いつまでも見ていた

静かに動き出す街
点滅が赤になる

心臓が止まるほど
強い音 叫び声
倒れても気づかずに
眺めていた あの背中を

テクニック③ 1番と2番で共通点を持たせる

歌詞で共通点を持たせる

歌詞で共通点を持たせる

これまでのテクニックの最終地点です。歌詞全体を見て物語を作ります。そのためには1番と2番の共通点が必要。

  • 同じ言葉を使う
  • 時間軸を変える
  • 視点を変える

例えば1番は『男性目線』で2番は『女性目線』でも共通点がありますよね。小説でシーンが切り替わることあるじゃないですか。でも物語としては共通している…。このイメージです。

 

以下、私が婚約破棄を経験した時に作成した『Glasses of magic』(魔法のメガネ)という楽曲です。1番と2番に共通点があり、全体として物語ができています。

感情を入れて作ったため、公開時に多くの反響を頂きました。

+ 歌詞はこちら

今は戻れない 大事な人 あの頃に
ずっと苦しんだ 貴方は もう戻らない

真っ暗な世界に 僕は飲み込まれ
生きていく目標 消えた

振り返るんだ 僕が歩んだ道のり
仲間たちや 憧れた人が見える

頼る事 ようやく分かったよ
作りかけていた歌よ

今は戻らない 大事な人 思い出よ
ずっと泣いていた 貴方は もう消えたんだ

青い空や海と
いつも見てたお店
胸の中で痛く
気持ちだけが溢れ出てる

振り返れば 僕が歩んだ道のり
見過ごしていた 捨てられていた音楽
仲間たちが 見つけてくれたレンズは
見過ごしていた優しさが映り込むの

手に入れた 魔法のメガネには
強い力があるの

まとめ:歌詞は考えて書くものです

音楽も歌詞も天才的発想で書けるものじゃありません。地道な作業と勉強の積み重ねが必要です。

まずは以下の4つから始めましょう。

  1. たくさんの言葉を知る
  2. 歌詞の文字数に合わせて言葉を選ぶ
  3. 母音と歌の盛り上がりを考える
  4. 情景が伝わる並びにする

後は色んな経験をすることです。経験しないと書けない内容ってありますからね。いい歌詞を書くためにたくさん失敗して人生に厚みを出しましょう。

 

以上、「歌詞の書き方を解説『300曲以上作詞した私が教える4つのロジック』」という記事でした。

 

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Ryota@パラレルワーカー

会社員・メディア運営・作曲家のパラレルキャリア。東京サウンドプロダクション所属。婚約破棄されたりパワハラで退職したりしましたが元気です。■詳しいプロフィールはこちら

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