「DTMってどうやったら上達するんだろう。一応、環境は整えて作業してるんだけど操作も遅いし…。方法があれば教えて欲しい。」
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めばDTMを上達させるコツがわかります。
ミュージックコンポーザーのRyotaです。曲がラジオで使用されたり、音楽ゲームソフトに入ったりしました。
当記事の内容はこちら
- DTMを上達させる4つのコツ
- 音大に通って分かった『DTMが上達しない人の共通点』
『作曲・ミキシング・マスタリングをわけて考える』『最低限のショートカットキーを覚える』『説明書を読むクセをつける』『1年だけDTM教室に通う』の4つです。
私は音大でDTMを使った作曲を学びました。DTMが上達しない人って『勉強時間が少ない』です。たまには音楽制作じゃなくてDTM勉強のために操作する日が必要なんですよ。
それぞれ詳しく解説します。
▼DTMの基本の準備などが知りたいならこちら▼
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DTMの作曲方法を1から解説『音学歴18年のプロの手順がこれだ!』
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1.DTMを上達させる4つのコツ
以下の4つです。
- 作曲・ミキシング・マスタリングをわけて考える
- 最低限のショートカットキーを覚える
- 説明書を読むクセをつける
- 1年だけDTM教室に通う
DTMは特にDAWを使えるかどうかが鍵です。
『何ができるのか、これを触るとどうなるのか』を理解していきます。操作はもちろん、EQとかエフェクト類も豊富ですからね。
DAWが理解できるとオーディオインターフェイスの必要性なども全部分かってきます。だからDTMを上達させるにはDAWを学ぶのが1番。
① 作曲・ミキシング・マスタリングをわけて考える
作業をわけましょう。
DTM初心者って作業を同時にしてしまいます。曲の構成や雰囲気を考える前にエフェクト類で加工して、その音だけ浮いちゃう…みたいなことですね。
以下の3つをわけるだけでも作業しやすくなりますよ。
- 作曲 → コードやメロディ、構成、音選びなど
- ミキシング → 音の並び(左右の位置)、奥行き、加工など
- マスタリング → 最終的な音圧、音のバランスなど
最初は最低限の音のバランス・雰囲気だけ作り、作曲作業に集中します。曲が完成してから盛り上がりや最終バランスを整えましょう。
※作曲の方法については『 【完全初心者向け】独学で作曲を勉強する方法『1年でオリジナル曲完成』』が参考になります。
② 最低限のショートカットキーを覚える
操作が早くなります。
DAWってできることが多すぎてマウス操作だと『たどりつくまで時間がかかる』んですよね。
作曲って思いついた瞬間に形にできないと忘れるんですよ。なので録音開始とかもキーボード操作できるとひらめきが無駄になりません。
覚えた方がいいショートカット部分
- クォンタイズ
- オーディオのカット
- ミュート
- コピー、カット、ペースト
- 録音開始
特にクォンタイズとコピー・カット・ペーストです。これを覚えるだけでもラクさが違うので覚えましょう。
ショートカットキーはDAWの種類で変わります。ヘルプ等で確認してください。
③ 説明書を読むクセをつける
操作方法や各種エフェクト類の使い方が全部載ってます。
もし説明書が『データ』なら印刷しましょう。それを手元に置いて作業します。
DAWの説明書を見ればDTMに必要な様々な名称も理解できます。EQとかコンプレッサーとか、もし分からなければ調べてメモしましょう。
DTMにありがちなのはDAWとオーディオインターフェイスの連携が取れないこと。これも説明書を見ると流れが分かります。
※そもそもオーディオインターフェイスの性能が悪すぎてレイテンシが遅れるとかありますからね。レイテンシの数字を確認できれば原因がわかるじゃないですか。
④ 1年だけDTM教室に通う
習えば時短になります。
DTMが難しいのって『最初だけ』なんですよ。接続や各種パラメーター、操作性が理解できればDAWが違っても『2週間ほど』で使えるようになります。
作曲もコードとメロディを勉強すれば問題なし。
DTMはハードとソフトの両方の理解が必要。そこでごちゃ混ぜになって間違った理解をしやすいんです。
1年通えば基本が理解できます。後は普通に作曲を楽しめますよね。楽器を習うのと同じイメージで体験教室に行くことから開始します。
※おすすめのDTM教室は『『無料体験あり』作曲家の私がおすすめするDTM教室3社と選び方』という記事で紹介しています。ヤマハ・カワイなど有名店では開催されてないこともあるので注意しましょう。
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『無料体験あり』作曲家の私がおすすめするDTM教室3社と選び方
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2.音大に通って分かった『DTMが上達しない人の共通点』
DTMを勉強するための時間を作ってない点です。
ただ、曲を作りながら覚えるのは限界があります。早く上達したいなら『実験的に触ってみる日』を作ろうねってことです。
共通点:DTM勉強のための時間がない
音大でサウンドメディア学科という、パソコンを使いつつ曲を作る科に所属していました。DTMが得意な子もいれば不得意な子もいます。
1年経ってもDTMに慣れなかった生徒って『分からないまま作業を進めている』んです。
- EQって何?シンバルの音とかどうすればキラキラするの?
- コンプレッサーって何?本当に音圧上がるの?
そもそも音の流れも分かってません。
ミキサーに端子を刺す場合、どこに刺せば正解なのかわかりません。音が鳴るようになるまでボタンを適当に押したりします。
これでは上達しなくて当然ですよね。
なぜ?を解決する日を作りましょう。
その日は曲を作るんじゃなくて、何がどういう効果を与えるのかを理解します。ショートカットキー一覧も作ると便利です。
ただ曲を作っているだけだと見落とす機能が多い
大事なことなのでもう1度。
ただ曲を作っているだけだと、『作曲』のスキルが上達します。ミキシングやマスタリングは後回し。
そうじゃなくて、既存の曲を元に色んなエフェクト類を実験。マスタリング前と後でどのくらい音が変わるのかを研究します。
「あ、EQって特定の周波数を上げたり下げたりできるんだ。音の周波数が目で見て分かるタイプが使いやすいな。」
みたいにわかってきますよね。
今後、エフェクト類や音源を購入する際も考えて選べます。
まとめ:DTMは説明書片手に学びましょう
DTMは何となく触っているだけだと上達が遅れます。以下の4つのことを試しましょう。
- 作曲・ミキシング・マスタリングをわけて考える
- 最低限のショートカットキーを覚える
- 説明書を読むクセをつける
- 1年だけDTM教室に通う
特に説明書を読むクセですね。理解しないまま作業を進めていると『そのエフェクトや方法』を効果的に使えなくなります。
最近はPDFが多いので印刷しましょう。紙にして手元にあると読みやすいです。
以上、『DTMを上達させる4つのコツ『短時間で思い通りの曲が書ける技術』』という記事でした。
DTMについては以下の記事で詳しくまとめています。
関連記事 DTMとは。初心者向けに1から解説『準備から勉強法まで真似でOK』
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