「MDR-7506のレビューが知りたい。特徴やメリット・デメリットはもちろん、MDR-CD900STとの違いも教えて欲しい。」
というあなたのためにMDR-7506を徹底的にレビューします。
ミュージックコンポーザーのRyotaです。
作曲用ヘッドフォンとしてMDR-7506を10年間使っています。既に5台使い潰してます。
当記事の内容はこちら
- MDR-7506の特徴について
- SONY MDR-7506の外観と付属品
- MDR-7506とMDR-CD900STの違いについて
- 私がMDR-7506を選んでいる理由
1万円前後のヘッドフォンの中では最高峰です。
モニター用だけでなくリスニング用としても使えます。DTMerだけでなく、音楽好きな人も普段使いの候補にする価値があります。
定番品である『MDR-CD900ST』とどちらを選ぶかもお話ししますね。
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1.MDR-7506の特徴について
SONYから販売されているステレオヘッドフォン。
世界的にモニターヘッドフォンとして採用されているMDR-CD900STの下位モデルです。
- 折りたためる
- カールコード
- ステレオ標準ジャックとステレオミニジャックに対応(金メッキ)
という特徴があります。再生周波数帯域は10~20,000Hz。
あまり知られていませんが、
海外だとMDR-7506をレコーディング時のヘッドフォンとして採用しているレコーディングスタジオがあります。
日本のTV番組でレコーディング風景やラジオ番組の映像が流れた時に使用されているヘッドフォンは全てるMDR-CD900STです。
宇多田ヒカルさんがアルバム「初恋」をレコーディングした際に使用していた際に使っていたヘッドフォンはMDR-7506です。
【#プロフェッショナルとは、】
「正直であること。自分と向き合うというのはそういうことですね。格好悪いことも恥ずかしいことも認めたくないことも全部含めて自分と向き合うということなので。音楽に対して正直であること。自分の聖域を守るということ。」#NHK #プロフェッショナル #宇多田ヒカル pic.twitter.com/MaOBXLs7fz— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) July 16, 2018
2.MDR-7506の外観と付属品
MDR-7506は青ラベルが特徴的な密閉型ヘッドフォン。業務用製品としての高級感があります。コードは下の写真の通りカールコード。
付属品は以下の通り。
- 金メッキステレオ標準ジャック
- キャリングポーチ(SONYのロゴ入り)
キャリングポーチは折りたたんだMDR-7506がピッタリ入ります。
イヤーパッドは取り外し可能。イヤーパッドのみ購入することもできます。
※毎日2時間使用したとして1年ほどでパッドの革がめくれてきます。
右左の音圧にズレが生じてくるので劣化は分かりやすいです。
3.MDR-7506とMDR-CD900STの違いについて
- 再生周波数帯域が異なる
- カールコード、折りたたみ機能、2ウェイプラグ採用の有無
もっとも大きく違うのが『製造された歴史』です。
MDR-CD900STはソニーとソニー・ミュージックスタジオが共同開発した完全プロ仕様のヘッドフォン。
『音楽制作のモニターヘッドフォンで悩んだらMDR-CD900STを使えば良い。』
と定番化されています。
もちろん、性能がなければプロの現場で定番化はしません。MDR-CD900STはヘッドフォンの1ブランドとして扱えるものです。
再生周波数帯域について
MDR-7506 / 10~20,000Hz
MDR-CD900ST 5~30,000Hz
ただし、MDR-CD900STの方が実売価格で4,000円ほど高くなっています。
MDR-7506はプロ以外の環境で使うことも考えられており、音質以外の機能性を持っています。MDR-7506の方が人の聴覚の限界に近い再生周波数帯域なので『音が柔らかく感じる』ことから、好んで使用するアーティストも存在します。
ジョージルーカスさんもMDR-7506ユーザーですね。
4.私がMDR-7506を選んでいる理由
- カールコードなので断線しづらい
- 持ち運びに便利
- 1曲を作りこむより『良品質低価格の楽曲作成』に向いている
ノートパソコン片手に外で録音することもあります。折りたたんで運べるヘッドフォンは便利でした。
イヤーパッド付近に細いコードが出ています。
「これ、断線しないの?」
って思われますよね。10年使っていて1度も断線したことがありません。折りたたみ時にかみこんだこともゼロ。長さなど計算されています。
周波数帯域の話ですが、自宅の機材で曲を作るレベルだと『10~20,000Hz』の音を聴けるだけで十分にモニターできます。
MDR-CD900STを必要としなかったためMDR-7506を選びました。
モニター用ヘッドフォン以外で音楽作成をするのも不可能ではありません。ただし、リスニング用のヘッドフォン(特に1万円以下の種類)は低音と高音が増幅されています。『ドンシャリ』ってヤツですね。
これで曲を作ると低音と高音を小さくしてしまいます。ヘッドフォン内で増幅されているので、作成時にフラットにすると低音高音が弱くなるんですね。
なので、1万円以上のモニター用ヘッドフォンを選びましょう。
当記事でご紹介したMDR-7506はこちら
DTMを始める予定なら買って損はありません。曲作りに最適なヘッドフォンの1つなので購入しておきましょう。
プロレベルの音楽を作りたい。プロと同じ機材を使って見たい方はMDR-CD900STをどうぞ。
以上、「【MDR-7506レビュー】海外のプロが選ぶモニターヘッドフォン」という記事でした。
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